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玉塚元一さん
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「ごめん、あの話はなくなった」
- 佐々木
でも、最終的には辞めて、それからまもなく今度はユニクロに入社した。
- 玉塚
僕が入社当時、ファーストリテイリングは、海外に出て行こうとしていた時期だったんです。だから当初は、海外のプロジェクトをやろうと思って入ったんですが、状況が変わって「ごめん、あの話はなくなった」といわれてしまって。だから別に立場が約束されていたわけでも何でもなくて、どちらかっていうと、僕はいろいろと商売の基本を教わろうというふうに思いましたね。
- 佐々木
そこが、できる人と普通の人の違いなんでしょうね。立場も約束されていないし、海外へのプロジェクトと思って「さあ、一丁」と入社したら、話が違う。人によっては、声をかけてもらって転職して、あるいは憧れて行ったその先に自分の場所が思ったようなものが用意されていない時、いきなりイメージが崩れて上手く機能しなくなってしまう人もいますよね。
- 玉塚
そうですね。基本スタンスとして僕は自分に負けるのが嫌いなんですよ。自分が何となくこう、「これは間違った転職だったな」とか思うのって本当に嫌なんです。でも、最初は山口に行ったときはカルチャーショックでしたけどね。(笑)。
- 佐々木
いきなり山口勤務。
- 玉塚
そうです。ただ、何か自分が間違えたとしても、それに自分で負けるっていうのは、ものすごく嫌なんですね。
- 佐々木
自分の選択が間違っていたと認めるのも嫌だし。
- 玉塚
本当に自分がそこまで努力してるか、本当にお前がそこまで悩むまでの問題か、とか。
負けたり弱音を吐いたりするのはすごく嫌ですね。だから、ただ前向きな攻撃的な異動っていうのはあるかもしれませんけども、くさったり、萎えたりしてるのはやっぱり嫌ですね。
- 佐々木
悩みがあったり、上手くいかないことがあったりしたら、考える時間を短縮して行動に出るみたいな感じですよね。
- 玉塚
おっしゃる通り。やっぱり上手くいかない事があっても、それは「人のせいじゃなくて、自分のせいだ」となるべく思うようにしています。人のせいにしはじめると、ものすごく自分が弱くなると思いますね。
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