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進藤奈邦子さん
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WHOの正規職員になる
- 進藤
そう。厚生労働省からの派遣だったわけ。でも2005年6月1日からはWHOの正規職員になるんですよ。
- 佐々木
おめでとう! なんですが、日本国を捨てる?
- 進藤
捨てるわけではないんですけど(笑)。国連っていうのは加盟国で成り立っているものだから、加盟国へのサービスがやっぱり非常に大きな目的なわけ。
日本はWHOの中でもアメリカに次ぐ出資国だから、非常に経済的貢献は大きいんですよ。だけれども、人がすごく少ない。出資金額からいくと全体で120人程度のプロフェッショナル・スタッフがいていいんだけれども、今30人程度しかいないんです。
- 佐々木
えー、本当に? それは少ない。
- 進藤
そのほとんどが西太平洋事務局に勤めている人で、ジュネーブの本部では800人くらいいるスタッフの中で10名程度しかいないんですね。日本人のプロフェッショナル・スタッフは。
- 佐々木
それじゃ、存在感がないですね。
- 進藤
若い人は増えているんです。インターンから叩き上げでどんどん国連の中で生き抜こうとしていく若い人たちは結構入ってくるんです。でも組織として意思決定をするようなポジションにいる人が少ないんですね、今。
直接日本から来ているのは本当に数名で、あとは国連の中で自分の力で闘ってきた人が残ってるのね。とても大変な所だから。私も今回のポジションをとるのは本当に大変、一年間かかってやっと結果が出た。
- 佐々木
新しいポジションの名前は?
- 進藤
これからもメディカル・オフィサーです。これは職種の名前だから。国連の中のランキングがプロフェッショナルのP5っていうレベルで。それより上はP6しかないんだけど、そのP6はもうマネジメントと同レベルなのね。
たとえば、現役の大学教授とかが退職してなるのがP6。ちょっと別格なのね。だから、プロフェッショナル・ポストではほぼ一番上。
- 佐々木
今までは?
- 進藤
今までも日本の派遣ポストでP5いただいているんだけれども、今回は、WHOのプロパーP5。
- 佐々木
その意味が全然違う、ということですね。
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