ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第58回 パク・ジョアン・スックチャさん

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パク・ジョアン・スックチャさん
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日本は意識改革が必要
- 佐々木
パクさんは今まで日本の企業にたくさん招かれて、研修をしたりしていらっしゃいますよね。具体的にはどういう提案をされてきたんですか?
- パク
やっぱりね、制度じゃないんですよ。意識から変えなきゃいけないんです。
- 佐々木
制度を提案するに至らないで、その前の意識改革をまず取り組んでいるということですか。
- パク
働き方を柔軟化させることに対しての抵抗があるんですよ。だからまずね、意識改革。頭脳労働者の場合は、長く働くとかえって効率が落ちることもある。
- 佐々木
そうです! でもね、だからこそ私は、逆にオンとオフっていって分けるのが好きじゃないんです。今のパクさんのお話は、ちょっと経験の浅い人が聞かれたら、勘違いしてしまいそう。「私、9時から5時に仕事はします。でも5時以降は会社を出るんですから、仕事の話、しないで下さい。私はワーク/ライフ・バランスを本当にきっちりやっているんです」って。
両方に集中できるように時間配分をして場所を変える、という考えには賛成なんだけど、それは真っ二つに割るのではなく、入り組んでいていいのではないかな、と。やっぱり違うことをしている時にひらめくことがある。釣りしてる時にひらめくとか、子どもと一緒にいるときにひらめくとか。
その瞬間に「あ、私って自宅にいるのに仕事のことを考えてる、なんて不幸な人間だろう」と思う人と、「わ! こんなにいいアイディアがひらめいた」と喜ぶ人といる。この2つにはすごく大きな違いがあるでしょう。バランスって、その人の感じ方だから。それでいいんですよね?
- パク
もちろんです。でも、絶対に分けたいっていう人もいるわけですよ。労働観として、人によってはお金のためだけに働いているということもあるから。
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