ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第59回 野口 健さん

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野口 健さん
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中国人、標高5,300メートルで商売!
- 野口
世界中から来てますからね。アメリカ隊ならアメリカの国旗があるし。
- 佐々木
ああ、テントに国旗をつけていたりするのですね。
- 野口
特に中国のテントがすごいんです。
- 佐々木
すごいって、どんな?
- 野口
要するに、巨大なテントと提灯があるんですよ。どう見ても登山隊のテントではないんです。開けてみるとね、ワインとかビールがズラーッと並んでいて、バーがあるわけです、テントの中にね。中国人がバーを経営するわけですよ、テントで。
- 佐々木
経営? さすが!
- 野口
さすが、生命力があるでしょ?
- 佐々木
いや、私はニュースステーションのリポーターとして世界各国に行って、アフリカを始めいろいろな所に行ったけど、必ず中華料理屋があるっていうのは、すごく驚いたんですよ。でも、エベレストの5,300メートルで中国人が店を開いているとは思いませんでした。
- 野口
まず、バーがあってね。あとは、テントの中にパソコンがいっぱい並んでるんです。表にアンテナがあって、衛星回線とつないでまして、インターネットカフェなんですよ。
1分5〜6ドル。電話もできるし、床屋もあったなあ。それと、マッサージもあったし、ついこの間なんて「6,400メートルの所に、その手の専門の女性がいます」って。
- 佐々木
待ってください、6,400メートルですか。何人もいるんですか?
- 野口
いや、1人らしいです。
- 佐々木
それこそ、酸欠しちゃいそうですが……、なんとも驚きました。想像しているのとは違います。
- 野口
エベレストは実に人間くさい所だったんです。
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