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大沢 真知子さん
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アメリカは、教育機関から男女差をなくしていった
- 佐々木
個人に対する能力開発と機会を与えるということが、アメリカは上手だったということですか。それも個人にフォーカスするために、企業からではなく、まず大学など教育機関からのアプローチ。面白いです。
- 大沢
そうですね。日本は会社中心の社会ですけれども、アメリカは個人の力、自分を信じて夢を実現するっていうのが、理念としてずっとあったんじゃないかしらね。その伝統を汲んでいるんだと思います。
あと、60年代に、経済学で人的資本論というものが出てくるんですが、その中で、機会の平等、教育機会の平等を達成することが、所得格差の縮小につながるっていう論文が発表されるんです。これは最終的にはあまり成功していかなかったんだけれども、そういうこともあって始められたんだと思います。
- 佐々木
教員たちの男女平等が確保され、意識が変わると、学生たちにも影響するのでとてもいい案だと思います。
- 大沢
教育の機会を平等にしていくということが、人種の問題や性差別の問題などの解消にプラスに働いてさまざまな格差を縮小し、多様な個人の力を活用した経済発展ができるという理念が、60年代後半から70年代のアメリカにあったと思います。
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