ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第60回 大沢 真知子さん

60 |
大沢 真知子さん
|
|
|
労働時間を短くして、幸せ度UP
- 佐々木
法律で決めているのはいいですね。私個人は2005年から、意識して6時に会社を出るようにしているんです。今まで20年くらい働いてきた中で、そんなに早く家に帰ることはなかったけれど、でもやっている。私の意識としては、できればもっと早く、5時とか4時とかに帰れる会社にしたいと思っているわけです。
でも、課題がいろいろあります。たとえばイー・ウーマンを具体的に考えれば、15人しかいません、全員が4時に帰って大丈夫ですか、という話があるわけです。お客様は6時まで7時まで働いているのに、4時にたとえば留守番電話になっていて、「本日の業務は終わりました」って言っていると、「どういう会社だ」って言われたりする。売り上げも利益も好成績ならいいけれど、まだそうでもないのにそれでいいのかと。
社員数や売り上げなどいろんなステージのなかで社長がやりたいと考えても、すぐにできないジレンマがやっぱりあるわけですよね。でも、鶏か卵かですから、まずは環境整えて、いい人が集まってくれば、会社が成長するのでは? という期待もある。
- 大沢
不安がありますよね。
- 佐々木
以前はよく、「公務員は5時きっかりで窓口を閉めてしまう」なんていう批判があったり、私自身、自分が夜中まで働いていたときには、相手が6時でいなかったら、なんでこんなに早く帰るのよ、って思ったことがあるわけです。
- 大沢
わかります。たぶん、そこが一番のネックだと思いますね。つまり、職場に長くいるとか、がんばっている姿を見せるっていうのが、日本の社会ではすごく重要なことだし、評価されるんですよね。
早く帰ったり、仕事を断ったり、そういうことによって、社会的な評価を下げてしまうわけですよね。そういう意識の面での意識変革というのは、すごい時間がかかると思うのね。
- 佐々木
労働時間を短くすることによって、デンマークは成功したということは、国民、働き手、みんなの幸せ度が上がりました。企業も、経営上プラスになりました、っていうことですよね。
- 大沢
そうです。
9/26
|
 |

|
|