ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第62回 陰山 英男さん

62 |
陰山 英男さん
|
|
|
反復学習で、子どもの脳は変わるんです
- 佐々木
先生は、百ます計算だけでなく、漢字の教え方もユニークですよね。1,2学期で1年分学習して、あとは、ひたすら反復練習とか。私も、親としてみていると、それがいいように思います。使わなくちゃ、身につかないから。
- 陰山
そう。反復が大切なんです。結局自分自身がやってきたことを突き詰めると、子どもの体を健康にすることによって、脳の血の巡りをよくして、その状態で脳神経を鍛えあげる、ということなんですよね。そうすると、実は、筋肉よりも、脳の脳神経の方がパワーアップが早いということがわかりました。
- 佐々木
筋肉より、脳の神経、ですか。
- 陰山
筋肉が強くなると、ムキムキマンになってくるじゃないですか。脳っていうのは、頭蓋骨の中になるから見えない。だから、今まであまり意識されなかったんだけど、百ます計算をしながら気付いたんだけれど、明らかに子どもの脳は変わるんですよ。
それは百ます計算が2分だったのが、1分でできるようになりました、というのは1分でできる脳になったからなんです。だから、2分でできる脳みそと、1分でできる脳みそはもはや違うものになっているわけです。
- 佐々木
前頭葉の動きが、活発になって、シワが増えてきたり、とか?
- 陰山
そうそう。血管が太くなってるんじゃないかと、僕は思うんですけどね。
- 佐々木
先日、この対談でお会いした脳科学者の茂木健一郎さんは、安全領域にいるときに子どものやる気が出る、という研究をされているんです。百ます計算の脳反応テストも専門家とされたら、面白いかもしれませんね。
14/32
|
 |
|
|