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陰山 英男さん
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教員の免許制に、現状では反対です
- 佐々木
それは、でも教師たちのモラルの問題もありそうな気がするんですが、やはり先生は免許制は反対なんですよね?
- 陰山
現状では反対ですよ。でも僕は、やったらいいと思うんですよ。僕が間違ってるかもしれない。ただし、やるなら責任を取ってくれって話ですよ。
- 佐々木
私などは、免許制にしても、いい先生は崩れないんじゃないかなと思ったんですよ。つまり、本当に熱心に教育に携わってる先生は、評価制度で入ろうが、免許制で入ろうが、崩れない。そんなに評価する側もひどくないはずだし。むしろ崩れてほしい人があぶり出されるんじゃないかって……。
- 陰山
いや、あのね、僕が見てるとね、たとえば癌ができた人にね、全身の放射線ガスを入れてるようなもの。だめなところだけを摘み取ればいいだけのことでしょ? それを全部取りやすくするために、全体に放射線をかけると。
でもそれは、全体に放射線をかけることによって起きてくるダメージ、そのことを全然、計算に入れてないわけですよね?
要するに、家庭は教育してくれない。予算のない中で努力してきた学校現場のことを社会は本当に理解した上で対策は進んでいるのかという不満があるのです。そうした現状への理解や分析の不足、この中で対策が立てられることに不安が残るのです。
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