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木村 佳子さん
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自分を売るための名前づくり「証券チャレンジャー」
- 佐々木
でも証券チャレンジャーとして、デビュー。それ面白いですよ。どうしてそういう名前を思いついたんです?
- 木村
当時の株式評論家って松本亨さんを筆頭に完全な男世界だったんです。株式コラムのタイトルも『兜町特捜班』みたいなおどろおどろしいタイトルでギャンブル記事と同列にスポーツ紙を中心としたところに『松本亨の一発銘柄』みたいな連載があり、女性向けの株記事などはまずなかったんですよ。
私は「女の株式評論家がいてもいいんじゃない」って言っても、「お前馬鹿だな、株って男が書くからいいんじゃないか」とかスポーツ紙のデスクに言われて、全然相手にされないわけです。その頃は。
で、「証券チャレンジャー」とか、かわいらしい名前をつければいいかな、とか思って。「マネーライター」っていうのも造語として私が作ったんですよ。で、名刺にマネーライターとか証券チャレンジャーとか、いっぱい作ってみて、受けがいいものを使おう、定着させようって思って。
ラジオ局なんかで、「証券チャレンジャーの木村佳子でーす」とか、「マネーライターの木村佳子でーす」とかって言ってたんですが、リスナー受けは良くて「いいじゃない、この人たまに間違えたことを言っても、松本亨さんじゃないんだし、大学の先生でもないわけだから」って。OK、OK、っていうような感じだったんですよ。
で、聞いてくださっている方も、みんな団塊世代だったり、昭和一桁の方だったりで、「まあ若い人が、株やってチャレンジするのもいいんじゃない」みたいな感じで、温かく受け入れてくださった。
13/27
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