ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第64回 木村 佳子さん

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木村 佳子さん
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褒めちぎりとブツ切り
- 佐々木
それにしても木村さんは、本当に褒め上手でいらっしゃるでしょう。いつお会いしても褒めてくださる。とにかく褒めちぎる。それがやっぱり、木村さんご自身の発展の秘訣なんでしょうね。
- 木村
いえいえ。正確には素敵なものには感動して黙っていられずに誉めまくる。しかし、そうじゃないものには「木村一言多い子サン」です。もう、言わなくてもいい一言でブツ切りにして世間を狭くしておりますねえ。口は災いの元と日々実感です。
- 佐々木
ブツ切り、って?
- 木村
「あなた全然素敵じゃないわよ。もっとすがすがしい女になったら?」とか「甘ったれてんじゃないわよ」とかつい言ってしまうんですね。要領だけで仕事をしている中身のない人には容赦なく言ってしまうんです。もちろん、逆切れされ、「あ、いかん、いかん」と後で思うわけですが……。
- 佐々木
おかしい。
- 木村
私は修羅場をくぐっても、凛と生きている人が好き。そういう人はちゃんと掟を知っているし律儀で1本筋が通っている。だから信用できるんです。仕事を一緒にできるベースがあると感じますね。
そういう人はだいたい自分を甘やかしてくれる人、たとえば親みたいな存在とどこかで気持ちの上で決別している。自分にとって居心地のよいやさしい人、それが親であったりするわけですが、そういう存在はともすれば子を偏愛します。偏愛されると子どもはだいたいダメになるか変な人間になる。社会で活躍するには公正な視点を持つことが必要で偏愛に依存していると社会性に欠ける。
社会性に欠けた、つまり、なんでも自分の都合のよいように解釈をして、自分を甘えさせている中年女ほど見苦しいものはないでしょう(笑)!
でも、今の時代って、要領よく金を稼ぐ術さえ知っていれば消費社会の中でチヤホヤされますから自分の見苦しさを見ないで済む。中年になっても見かけだけつじつまあわせて要領よくいい子ちゃんでいてしまえる。そういう人を見ると残念に思うんです。だから自分のことは棚にあげて、「今のあなた全然素敵じゃないよ。一皮むけたら?」とか言ってしまう。
私はそう言ってあげることが心からの言葉の花束だと思うのですが、たいていはその花束は受け取ってもらえず、たたき返されます。自分はそういう耳障りの悪いことを言ってくれる人には感謝するし、成長は拒絶されたときに始まると思うのですが、チヤホヤされたい病の人はイヤみたいですよね(苦笑)……。
- 佐々木
だんだんわかってきました、木村さんの魅力の真髄が。
- 木村
だから佐々木かをりさんは大好きですよ! 超人的に仕事をなさっているのにモチベーションが下がらない。その上、しなやかで美しい! 毎年、素敵なクリスマスパーティにお招きくださり、参加者に温かい声をかけてくださり、自らも豊かに楽しんでいらっしゃる。そういう女性の素敵さをわかることが成熟だと思います。
私の中ではかをり社長は輝ける太陽像、ルイ14世の女性版くらいに素敵な女性です。次に何をなさるんだろう、っていつもワクワクさせられています!
- 佐々木
またまた褒めちぎり作戦! 先日は、5周年記念コメントで私を、『雪の女王』のゲルダと言っていただきましたよね。あれは、嬉しくて子どもに自慢しました(笑)。
- 木村
そう、ゲルダ! 眉間にしわ寄せてってタイプの女性じゃなく、ゲルダのように私に不可能はないと明るくずんずん進んでいくパワーこそ、佐々木かをりさんの真骨頂です。しかも美しいということが私にとっての励みです。
そういうお手本がいてくださって初めて、自分のモチベーションも上がるのです。かをり社長のようにお仕事も多方面にバリバリで、お子さんも2人いて、家庭も破綻していなくて、っていうのはね、本当にいないですよ。
- 佐々木
それは、わかりませんよ(笑)。子どもがどうなっているか、家庭がどうなっているかなんて……。
- 木村
いやいやー、すごいですよ。うん。
- 佐々木
もう、全然対談にならない(笑)!
- 木村
あの林文子さんも、べた褒め、福助社長を務められた藤巻幸夫さんも「ボクが見た女性の中でナンバーワンだ」と絶賛されていました。かをり社長には『雪の女王』のゲルダみたいに、不可能を可能にする明るさっていうかそういう不思議パワーがあります。私もそうなりたいと願っているんですが、どうもヘンに勇ましくなってしまったり、ぼやきが多かったりで、なかなかカッコよく決まらない!(笑)
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