ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第64回 木村 佳子さん

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木村 佳子さん
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家族の生き方DNAに学ぶ
- 佐々木
木村さんの生い立ちを少し伺いたいんですが、どんなご家庭だったんですか?
- 木村
両親のルーツは双方とも旅籠とか旅館経営なんで、現場サバキうまい系というか、いつもバタバタ走り回って、割烹やったり、株も上手だったり。
母方も回船問屋や両替商、旅籠をしていたりで旅館系なんです。だから人が出入りしたり、波があったり、そういうのは、なんとなく得意分野みたいですね。
- 佐々木
現場を読む、変化や要求に瞬時に対応する、相手を喜ばせる、といった現場のしきりがうまい、という木村さんの感覚はそこから来た?
- 木村
どうなんでしょう? 走り回ってる点は似ているなと。ただ、うちの祖父は、昭和40年不況のときに「あ、世の中変わる!」と実感して、それまでの商売をたたんで、不動産業というか貸家の大家業に転じて老後を送ったんです。
- 佐々木
すごい。
- 木村
衣食住でいうと「衣」に関する贅沢品を商っていたんですけれど、お得意先が40年不況でだめになってしまったんですね。そうすると、自分のビジネスモデルは行き詰まるということを考えて、祖父はそれまでの商売に見切りをつけた。
一方、父は「のれんを守りたい」とテレンコ、テレンコしていたんですが、結局はたたんじゃうんです。でもその後サラリーマンに転向したら、その会社の成長期にぶつかってね、途中入社なのに、わりとうまく定年退職まで泳ぎ渡って、企業年金もたっぷりもらえてみたいな。調子いいよなぁって思うんですが。母も専業主婦から上場企業の正社員になって、退職後は持ち株会の株も上がって。
- 佐々木
なんだか、それぞれうまくいってらっしゃる。
- 木村
そうなんですよね。そういった流れを見てみると「波に乗っていくって大切だな」って思うんです。
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