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木村 佳子さん
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団塊ジュニア、30歳前後の人たちのパワーを感じます
- 佐々木
なんだか、乗りのりになってきましたが(笑)、一級FP技能士の木村さんから見ると、株に興味を持っている女性たちが増えている昨今、見えてくる現象があるんじゃないですか?
- 木村
皆さん、勉強意欲が強いですよね。特に「あ、世の中、ばーんと変わるんだな」と実感しますのは団塊ジュニアの方、つまり28歳から31歳くらいの方のパワーですね。
今から15年前に日経平均株価が最高値から崩落しバブル崩壊が始まるわけですが、その時、団塊ジュニアは13〜16歳でしょう。彼らは株価激下がり以外に大企業がなくなったり、合併したり、グローバルスタンダードで世界競争になって年功序列、終身雇用、定期昇給制度が崩れたりということをずっと見聞してきているわけですよ。自分の親が会社倒産に巻き込まれたり、株や不動産で損したりということも経験している人もいます。
そして今はね、彼らの中にはホリエモンみたいな人もいるわけですけれども、年収300万円前後で派遣社員というスタイルの方もいるわけです。だからそういった人たちの中には「年金をもらう30年後、2035年は日本はどうなってるんだろう、私はこのままで大丈夫なの」って、それこそ真剣に考えている方がいますね。
長年、アヒルの水かきをしてきた私は、非常に彼らの心情にシンクロするのです。その方たちの「これは自分達のお金問題、だから、なんとかしなくっちゃ」という圧倒的なニーズ、チャレンジ精神というのが、今のマネーブーム、株式活況の背景にはあると思っているんですね。彼らがマネーブームを支えてくれているんです。
- 佐々木
その頃の年代って、将来不安なんて関係なく、仕事力をつけて、自分で将来稼げる人になろうって夢中なのかと思ったら、かなりクールに現実を見て、今の資金の運用に熱心ということなんですね。
- 木村
そうなんです。あとは、団塊世代の1947〜1950年生まれの方々が、2007年から2010年くらいに退職年齢に差し掛かりますでしょう。でも、公的年金をもらうまでには5年の猶予期間があるんですよ。で、その間、どうやってお金の運用をしていこうかというニーズも強い。加えて昭和一桁、大正世代の方々は、まだまだ頭が冴えてらっしゃる。時間リッチで、セミナーを受講したり、運用意欲が強いですね。
ただね、バブル期に自分がいくつだったかは非常に大きなポイントです。
- 佐々木
どういうことですか?
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