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木村 佳子さん
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バブル期に就職した方は……
- 木村
バブル全盛の1986〜1989年に22歳だった方って、1964〜1967年生まれですよね。大学時代や就職のときにとても恵まれた環境だったでしょう。また、この世代の方は1997年秋に事実上導入された金融ビックバン当時も35歳以下だったので、何かと大変だった日本企業を捨てて、当時盛んに進出してきた外資系企業に難なく転職できました。この方達が、2005年の今、38〜40歳くらいになっています。
- 佐々木
はい。
- 木村
もちろんその年代でも多様な方が活躍していますから、一概には言えませんが、今が40歳、という生物年齢上の、あくまで生物年齢上のとお断りしておきますが(笑)、初老期に差し掛かって、初めて「人生には引き算がある」ことを実感して、びっくりなさっている方も少なくないのではないかと思うんですね。
私の実感としてはホモサピエンスの生物年齢の力の頂点は35歳です。以降はどんなにがんばっても生物としては衰えていく。
- 佐々木
なんだか悲しい気分になってきます(笑)。だから、私なんか、メロンリペアを毎朝飲んでるんです、って言い張りたい気がしてきますが(笑)。
- 木村
はい。私もちゃんと飲んでますよ。切れたとき、「飲まなくても大丈夫?」と。サボると、やっぱマズイことが鏡面にて実感で、今日も対談の帰りに買って帰りますとも(笑)!
で、初老期の話に戻りますが、そのときに成長型のライフプラン、マネープラン、欲望体系では壊れるんですよね。そういうことに気がつくのが40歳前後なんです。
40歳代前半はそれが受け入れられないで悪あがきする(笑)。でも時期を経て、いずれ気持ちに折り合いをつけ、いかに戦略的に幕を下ろしていくか、つまり死に準備、次世代再生プランを立てる準備期として自分の年齢を受け入れられるようになる。そして、さらには生まれ変わるところまで考えるわけです(笑)。
バブル期に女子大生だった方は今の今、40歳前後で初めて「人生の暮れ方研究期」に突入して「拡大一辺倒ではいかないのだ」という発想の転換を求められ、精神的にはつらい時期かと思います。
22/27
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