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服部 幸應さん
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高校卒業時には、目的意識を持って欲しい
- 服部
それと目的意識。ぼく、実は、入ってくる学生を見ているとみんな目的意識がしっかりしているんですよ。栄養士になりたい、調理師になりたい。その点は、この学校が始まって以来変わらないんです。だけれど、だんだん学生が変わってきたんですよね。なんか、やる気ないやつがいたり。
で、入学1週間くらいで担任がぼくのところに来て、なんか、辞めたいって言ってますって。「何が気に食わないんだよ」って言うと、「そうじゃなくって、確かに自分は調理師でやるつもりだったけれど、やっぱり別の分野に行きたいと思います」って。
- 佐々木
(笑)
- 服部
「あなた、目的意識はっきりしてたんじゃないの」って聞いても、「ですけれど、もう、やりたくないんですから」って。そういう人間がどんどん増えてきちゃって。それでこれ、どういう現象なんだろう、って。
それで、ぼくは、高校の先生方に集まって食育の研修をさせてもらったときに、聞いたんです。「先生方は、最終目標としてどんな教育をたてられているんですか」って。すると、みんなまちまちなんですよ。それでね、ぼくが望むのは、目的意識をはっきりした人を育てて、我々に送って欲しい、ということだと言ったんです。
志をきちっと持った人が欲しい。上級学校に行くか、もしくは就職になるわけだから。志があまりになさすぎる、って。それは先生方が悪いんですよ、って言ったの。
そこでぼくはね、幼稚園から保育園、小学校、中学校、高校、大学まで調べたんですよ。まず大学の先生をつかまえては、どうして生徒がこうなるんでしょう、とかね。高校の先生に聞くと「それは中学に問題があると思います」って言ってね。中学の先生に聞くと「小学校の先生に問題がある」と。
あなたがたみんな逃れっぱなしだ、と。きちんとやらなきゃだめですよ。で、まず、幼稚園と保育園は何かな、と思っています。区別を教えてくれなきゃ困る。
12/28
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