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服部 幸應さん
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食育の3つめ「食糧の自給率」
- 服部
40年前に、日本は自給率が73パーセントあったんですよ。現在40パーセントに落ちたんですね。40年前に英国が46だったのが77まで来て、ドイツが68だったのが92まできて、アメリカが102あったのが125、フランスなんて104あったんですよ、もともと。それが132ですよ。みんな他の国は自給率を上げているの。それはいざというときのためです。
ところが日本は、40年前、1320万人の農民がいた。漁師さんは、1200万人。それがみんな工業化のほうに若い人がとられた。現在は、農業関係者が320万人で、漁業関係者は20万人しかいない。平均年齢が63歳。だから、お年寄りがみんなやっているんですよ。仕事を。そうしたらね、自給率は上がりませんでしょう。
- 佐々木
そうですね。国家戦略がない。
- 服部
そうすると、若者に農業や漁業に関わる気持ちにさせるのは何かというと、あの仕事するといい生活ができる。メルセデスに乗れる、ポルシェに乗れるとかね。大事なことなんですから。農林水産関係の仕事は、安定していて、かっこいいんだっていうこと。そういうものに転換していく必要があるんです。
- 佐々木
同感です。
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