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服部 幸應さん
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かっこいい仕事に、しなくっちゃ
- 佐々木
ところで、先生が、食に関する仕事をかっこいい仕事にしなくっちゃおっしゃってますが、よくわかります。私が子どもの頃、調理師とか栄養士という仕事は、とても地味でした。先生はどうしてこの仕事を選ばれたんですか?
- 服部
ぼくはそういう家に生まれたから。そういう教室を家でやっていたから。だからぼくは、かっこいい仕事にするために、というのを、いつも考えていたんです。昔は、「包丁一本サラシに巻いて」の人情モノとかね、何か事件があると、「調理師が……」なんていう殺人事件も多かったんです。
- 佐々木
そうですか? それはちょっと……(笑)。
- 服部
いや、新聞に、昔は、「調理師だ」って出てたんですよ。で、調理師法ってうちの父が協力して作ったんですよ。それで、食育基本法はぼくが国と協力して作った。2代続いて、食に関係する法律に関連したっていうのは珍しい、と言われました。要は何かって言ったら、彼らをかっこよくしてあげようと思っているんですよ。
で、はじめ、20年前に『TVチャンピオン』という番組で料理人が競い合うっていう、技を見せる番組を提案したんです。それまでは、大食い王みたいなのをやっていたんですよ。でも、それにぼくは協力しないと、なぜなら、カラダに悪いから。「みんなこの人たち、長生きできないよ」って。
それで、ぼくが料理人を用意するから、日本料理の人の、大根をかつらむきで何メートルまでむけて、長い人の技術のすごさとかを競い合わしたら、面白いとなって始まったのです。それで別のテレビ局から、料理の対戦をやるから、って言われて。それが『料理の鉄人』なんです。
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