ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第68回 服部 幸應さん

68 |
服部 幸應さん
|
|
|
世の中に認められる人を作りたい
- 佐々木
工夫されながら、かっこいい仕事にしていく、ということですね。でも服部さんご自身にとって、小さなときから身近にある調理師とか栄養士とかは別にかっこ悪いものとか嫌なものではなかったのですか?
- 服部
嫌ではなかったけど、社会の評価が低かったんです。なんかねえ、地味で。
- 佐々木
やはりそれは、ご自分が関わるのだから、かっこいい仕事にしようって思う、ということですか。
- 服部
今の若い人たちに受けるから「かっこいい」っていう言い方をしているけれど、つまりは、世の中にきちんと認められる人を作りたいと思ったのが、ごく最初。生きがいのある職業としてね。そうじゃないと、「ああ、調理人?」なんて、こういう感じでした。
- 佐々木
そうですね。私も覚えています。栄養関係の学校に進む人たちをみて、将来の仕事はなんだろうか。給食の……。
- 服部
おばさんね。
- 佐々木
……そういうお仕事と、あと他になんのお仕事があるのかしら、って思うような、まだ時代だったと思うんですよ。
- 服部
時代だったんです。そういうことを考えれば、やっぱり自分が、たまたまメディアの中で仕事をしている機会を持っていたから。ぼくはこれ、テレビ関係とかに自分が出ていなかったら、そんな気はなかったと思いますよ。広めるのは無理だった。
だから今、他の学校の先生に、「どうやってテレビに出られるの?」と聞かれるんだけれど……。何々、むずかしい問題です。
22/28
|
 |
|
|