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藤沢久美さん
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「あなたは、すごい人になるんだよ」
- 藤沢
大人になってしみじみ思うのは、やっぱり親の背中、親が何を考えて何をやっていたのかっていうのは、知らないうちにすごく入っているなって。私、保育所に行ってたんですけど、そこの先生が母に「この子は男の子だったら良かったのにね」って言ったらしいんですよ。「この子は将来すごく立派になるから、女の子だとチャンスはないけど、男の子だったら良かったのにね」って。
- 佐々木
その発言は、佐々木的には×です(笑)。
- 藤沢
そうなの。でもね、そしたら、やっぱり母がものすごく純粋に受け取って帰ってきて、私に「あんたはすごい人になるんだよ」って言って……超親バカじゃないですか(笑)。 でも思うに、母は心の底からそう信じたから、私がどんなに挫折をしても、「この子、すごい人になるんだ」っていうのを潜在意識の中で持っていたんだろうなって。
- 佐々木
親の信じることって、強いですよね。私の母もね、父が大金を失って母が働き始めた頃、デパートで占い師に「あなたは永遠にお金に困らない」って言われたんですって。ものすごく苦しかったはずなのに。「宝くじとかは当たらないけれど、決してお金に困らない」って。
私は、「そうか、私が支えるんだな」って思ったんですよね。起業していると波があるじゃないですか。そんなときも、母が困らないって言ってたって、私自身が自分を勝手に勇気づけてたりもして(笑)。
- 藤沢
そういうの、信じちゃってますよ。強いと思います。だから、親がすごく純粋に信じたことって、結構、知らないうちに子どもの支えになっていたんだろうな、って思います。
- 佐々木
私、今日、家に帰ったら子どもたちに「あなたたちはすごい人になる」って言わなきゃ(笑)。
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