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藤沢久美さん
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「普通には生きたくない」「何か違うことをしたい」
- 佐々木
そんなふうに育てられる中で、ずっと、起業したいと思っていたんですよね?
- 藤沢
「起業したい」って思ったのは、突然。それが、実はね、なんかよく分からないんですよね。子どものころから、ただ、「普通には生きたくない」というのがすごくあって。小学校の工作のときなんかも、先生が「こういうふうに作りなさい」って言っても、「絶対、嫌! 人と違う作り方をしたい」って言ってたので、昔からなんです。
就職のときも、「何か違うことをしたい」と思っていてね。でも、大学のときに就職を目前にして、いろいろ調べたり、面接に行ったり、調査したりすると、すごく女の人の扱いが悪いっていうのが分かって。1989年だったんですけど。
なんか女の人が就職しても、ろくなことにならなそうだなと。就職しても、歯車的で嫌だなあ、とか思って。大学の研究室を見てもね、助手の先生も助教授の先生も教授の顔色を見ながら研究しているんで、「会社に入ったら、きっとこんな感じなんだろうな」って。「どうせ下っ端は、常に下っ端で、評価されることもなさそうだから、女の人でも、若くても年をとっていても評価されるような会社って、きっと絶対にないんだよ」って。ただの被害妄想なんですけど。
- 佐々木
いや、そんな時代でしたよ。わたしが起業した理由のひとつも、ずっと女性たちが働ける会社を作りたい、って思ったからでしたから。
- 藤沢
ですよね。わたしも「そういうのがないんだったら、自分たちで作ればいいんだよね」っていうふうに思って、「会社を作ろう」って、その時に友達と約束したのがきっかけなんです。
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