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藤沢久美さん
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短期で身につけた資格ではダメだから
- 佐々木
投資運用会社に入っても、やっぱり辞めて会社を作ったのは、自分との約束を守るみたいな感じだったんですか?
- 藤沢
そうなんです。やりたかったことで仕事を選んだけれど、会社を作るっていうのが自分の中にすごくコミットしてしまっていたので。投信の「と」の字も知らなくて、就職して。株の「か」も知らなかったから、本当に苦労しました。でも、勉強するほどおもしろいっていうのが分かってきて。「ここに、もしかしたら何かあるかもしれない」っていうふうに思い始めた。
でも順調ではなくて、「やっぱり全然駄目だ」と思ったこともあります。「資格でも取って、ちっちゃい会社作るか」とか「着付け教室やるか」とか、そんなふうに安易な方向に流れそうになったこともあるんですけど。いろいろ習い事をやって、資格を取って分かったのは、短期で身につけた資格では長期のビジネスにはならないんです。
- 佐々木
参入障壁が低くて競争優位には立てない。
- 藤沢
そう。地盤にはならないんだと思って。じゃあ、振り返ってみれば、投資信託に一番どっぷりはまっていたんだから、それで、と。
- 佐々木
先見の明がある。今から振り返れば、その頃始めたのは良かったですよね。
- 藤沢
偶然だと思います。ただ知っているのはそれだけだった、ということで。まあ、海外の事情を調べると、海外では投資信託の評価をやっているし、だから日本にもあっていいんじゃない、という感じでね、会社にしたんです。
7/26
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