ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第70回 一色 真司さん

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株式会社代々木学園代表取締役社長、代々木高等学院学院長
一色 真司さん
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とにかく、営業から
- 一色
だから、「とにかく営業をやるんだ」って就職したんです。ものすごくマニュアル化されてるんですよ。それこそ、名刺の貰い方、渡し方、座り方、ノックのしかた1つ、全部マニュアルなんです。
すごく細かいマニュアルになってて、「こういう話のときには、好意的なものの言い方をしなさい」とか、論理的な話術の仕方とか。だから、すごく参考にはなりましたよね。
実際に現場に入ってびっくりしたのは、結局これは、「究極的に、管理が行き過ぎるとこうなるんだな」っていう。気の利いた人ほど先に辞めてっちゃうの、まず一番に。「自分のやる気っていうのがどんどん失せていく」って言っちゃ失礼なんだろうけど、要は、「どんな人でもこれだけ売れます」っていうノウハウが詰まっていたわけですよ。だから、朝チェック、昼チェック、夕方チェック。で、日報、週報、月報、季刊報、年報。
- 佐々木
それはまた(笑)。
- 一色
すごいんですよ。で、「看板コール」っていって、「法人」が付いているところを全部メモさせて、ビルの1階から全部。で、業種も全部、まず拾わせるんですよ、新人に。で、そこから、「どうしたらいいか」を日報で1個ずつ潰していくんです。本当はもう、所長さんとかからみると、見込みも全部分かっているんですけど、トレーニングさせるんです。で、「いいから、機械的にこれをやれ」みたいな育て方をしていくんですね。
「そんな細かいこと。いや、結果を出せばいいんでしょ? だから、プロセスはある程度、僕の範囲内、フリーハンドに任せてくれよ」っていうのが、僕みたいに勝手にやりたいのに、いちいちやり方まで指示される。で、結局うんざりしちゃって。
入社3カ月後の6月の末の段階で所長とチーフと大喧嘩して。当時、240〜250人かな、同期の人が。で、セールスコンテストをやってたから、「優勝して辞めてやる」って啖呵切って(笑)。で、結局、夏休みで、辞めました。
- 佐々木
優勝したの?
- 一色
いや、準優勝でした。
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