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マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング株式会社 代表取締役社長、組織人事コンサルティング部門 アジアパシフィック上級副社長
柴田 励司さん
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リーダーシップの定義。「周囲によい影響を与えて組織を動かす人」
- 佐々木
『39歳までに組織のリーダーになる』っていうご著書がありますが、リーダーシップについて、お聞きしたいんです。今、イー・ウーマンに参加されている方にも部下をもっている人、多いと思いますが、何か柴田さんからアドバイスありますか。
- 柴田
最初に誰もが通る道っていうのが、部下との関係を単純に「上下」と誤解してしまうこと……。まあ、組織図なんかもそう描いてあるので、そう誤解しがちですね。そうすると、必要以上に自分を偉く見せようとしたり、すべての面において部下よりも優れているということを誇示しようとしたり。「そうじゃないと認めてもらえないんじゃないか」というふうに誤解するわけですね。
それで、肩に力が入って、失礼な言動をしたり、粗暴になったり……ということで、評価を落として、人心が離れていってダメになるっていうケースは結構あります。
これは、若くして選抜されると、よけい大きく見せようということで、みんな1度は経験されるようです。その経験は無駄じゃないと思うんですけど、早くそれが間違っているということに気がつくとよいですね。
このためには、部下の話をよく聞くのが大切です。上下の関係で命ずるんじゃなくて、共に話して、「これはあなた、これは私ね」っていう、ワークシェアのような発想を持つようにするといいですね。
- 佐々木
その場合、リーダーシップの発揮の仕方とはどんなイメージですか?
- 柴田
僕のリーダーシップの定義っていうのは、「周囲によい影響を与えて組織を動かす人」なので、周りの人が「この人と一緒に働きたい」って思ってる。それが前提になっています。
例えば学生の時のクラブ活動なんていうのはまさにこれで、年齢が同じで、しかも高校3年の時なんていうのは、やればやるほど経済合理性がない。引き受ければ、受験勉強する時間は少なくなるし、就職はできなくなるし、と。でも、なぜかやってしまう(笑)。これはその、「リーダーシップに引かれて」というものだと思うんです。
- 佐々木
ああ、なるほど! その「リーダーシップ」って定義、すごくよく分かりましたけど、それはどうやって培っていくことができるんでしょう?
10/26
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