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橘・フクシマ・咲江さん
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グローバル企業で活躍する「小さな声」
- 佐々木
咲江さんの話し方は、本当にいつも丁寧で優しいのですが、今日、こうしてお話していて、声がとても小さいことも気づきました。私が申し上げるのは大変僭越なのですが、本当に品格が高くて、ビジネス業界でも目立ちます。
- フクシマ
佐々木さんは、いいところを一生懸命探してとりあげてくださるから(笑)。
- 佐々木
いいえ、本当に、ご夫婦そろって、いつも上品なところが魅力です。声が小さいというのは、もしかすると、騒々しいビジネス界のなかで、静かに見える秘訣なのかもしれないとも、今お話しながら思ったんです。
アメリカに本社のあるグローバル企業の日本法人の社長像っていうと、もっとアグレッシブで声が大きくて、「誰が何を言おうが、どんどん発言するんだ」っていう印象もありますが、咲江さんの小さな声は、有利に働いているんでしょうか。
- フクシマ
私自身は全然意識していませんが、そう言われたことは何回かあります。
うちの取締役会など、内外の方から聞いたことですけれど、声の小さい私は「たくさん話さない」けれど「聞くに値する」と美しい誤解があるようです(笑)。
本当に聞くに値するかどうかわからないですけど、大きい声ではないので、みんな一生懸命聞くらしいんですよね。それが、「聞くに値することを言っている」となるようで(笑)。
- 佐々木
よく耳を澄まして聞くように、と(笑)。
- フクシマ
そう。だから逆に、そういう見方からすると有利だったのかと思います。ただ、レセプションなどでは、相手の方が聞こえないというデメリットがありますから、やはり叫んでいますね。
- 佐々木
パーティー会場などで何度もお会いしていますが、気づきませんでした。逆に、私自身、声が通らないので、少しザワザワしてしまうと、手を伸ばせば届く距離でも、相手に聞こえないんです。
- フクシマ
あ、佐々木さんもそうですか? ですから、コソコソと耳に囁かないとダメで。
- 佐々木
そうです。相手に近づいていって、耳元で叫ばないと通じないので、私はとても不利だなと、いつも思うんです。
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