ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第74回 橘・フクシマ・咲江さん

74 |
橘・フクシマ・咲江さん
|
|
|
グローバル企業のトップたちとの英語討論
- 佐々木
勉強になります。フォーチュン誌主催のアスペン会議の時の咲江さんの発言を見て、内容を覚えているわけではないのですが、その静かに会場をひきつける技術と魅力に尊敬の念を深めました。
- フクシマ
(笑)私は、佐々木さんの発言はよく覚えています。
- 佐々木
ええっ?
- フクシマ
あの時、女性の話をされたんですよね。とても分かりやすかったんですよ。さすが、やっぱり、佐々木さんはプロの方だなって。
- 佐々木
とんでもない! あまり覚えていないんです(笑)。とても緊張して。私は自分流に仕事をしてきているだけで、MBAも持っていませんし、海外のトップクラスの人たちと激論するという経験は、やはり少ないわけなんです。
ですから、話を聞きながら「こうだよな、ああだよな」とメモしているんですが、「よし、これを言おう」とまとめている間に、誰かに先を越されてしまって(笑)。「せっかく発言するチャンスだと思ったのに」なんて。
- フクシマ
いえ。あの時、「ああ、やっぱり違う、慣れていらっしゃるな」と思いました。だからよく覚えているんですよ。そんなに緊張していらっしゃるとは、とても見えませんでしたよ。
佐々木さんのは、プロフェッショナルの質問だと思ったんです、あの時。なぜかというと、相手が答えやすいように聞いていらっしゃるんですよね。私のように、質問することのプロではない人間が質問をするということは、どうしたら相手が話しやすいかということをあまり考えないで、「自分の聞きたいことだけ聞いとこう」ってところがあるので。
- 佐々木
本当ですか。発言機会を失うと、すごく落胆して、自分の無能力を感じて、惨めな気持ちになって部屋に戻るっていう繰り返しでした。だから、咲江さんの立ち居振る舞い、発言される姿を見ていて、本当に勉強させていただいたなと思って。
- フクシマ
もう、恥ずかしいです。実は私も同じで、ああいう会議で、何か発言をしたいなと思っても、考えがまとまる時と、全然まとまらない時と、ありますよね。それで、おっしゃったように、「あれ? ああ、そうか。でも、これ言いたかったのに、誰か言っちゃった」とか言って、「まあ、いいか。もういいや。やーめた」って……(笑)。
8/25
|
 |
|
|