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橘・フクシマ・咲江さん
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「アカデミックス」と「ビジネス」の違い
- 佐々木
何が面白いですか? ビジネスは。
- フクシマ
一番面白かったのは、学問の世界との違いですね。たとえば何かリサーチしますよね。学問の世界だと、仮説を立てて、あらゆるものを検証するんですよね。誰からも非難されないように、「あれも見ました。これも見ました。それも見ました。こういう説もあります」とすべて網羅するんですね。
ところがビジネスは、「そんなもの、どうでもいい」と。要するに、「結果、どうやったら儲かるの?」という、それがあって、そのためにロジックを展開していく。
ですから、最初に解決策の提案を出す場合でも、さんざん多様なデータを見た結果、できるだけ削ぎ取って、シンプルにしたら何が見えるかというのを見るわけです。そして、一旦仮説を立てたら、それに照合するデータを集めていくっていう。このプロセスがとっても新鮮だったんですよ。
- 佐々木
アカデミックスでの守りのリサーチから、攻めと転じたところが。
- フクシマ
攻め。おっしゃるとおりですね。それで仮説を立てて、検証していく。提言を作成し、それをクライアントさんに理解していただけるような説明をする。その楽しさかもしれないですね。何かの問題解決のためにやっている。まあ、ある意味では、ちょっと思い込みで(笑)。
- 佐々木
やっぱり、行動を起こした結果、変化が必ず見えるっていうのが、「ペーパー書いて終わり」っていうのよりも、ずっと面白いですよね(笑)。
- フクシマ
ええ。それと、評価が非常にはっきり出ますので。ある意味で、数字でしっかり出ますから、それも学問の世界とは違いますよね。
学問の世界は、どういう先生が気に入ってくださるかとか、かなり外的要素もある世界ですから。別に私は研究者ではなかったですけれども、そういう世界を見ていて、はやり、本当に数字で勝負できるところが面白かったんだと思います。
- 佐々木
数字がお好きなんですね?
- フクシマ
ええ、数字が好きというより、努力した結果が明らかに表れるというのが。たぶん私は、そういう意味ではこの仕事に就いて非常にラッキーだったのは、会社が数字重視の会社だったことです。数字が上がっていたら、「女性だって男性だって全然関係ない」という結果主義なところがあって。努力をコツコツすることによって、結果がある程度出る仕事だったっていうことが、たぶん非常にラッキーだったんだと思います。
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