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株式会社バリュークリエイト パートナー 公認会計士、米国公認会計士
三富 正博さん
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僕らは、壁打ちテニスの壁
- 三富
僕らはあんまり「経営コンサル」っていう言い方はしていなくて、「アドバイザリーサービス」って呼んでいるんですね。それはなぜかっていうと、僕らは基本的に、壁打ちテニスの壁みたいな役割だと思っているんですよ。
つまり、経営者の人が、佐々木さんもそうだけど、日ごろいろんなことを考えているわけですよね。で、それを誰かに話をしたいんだけど、話せる人もいれば話せない人もいる。話せることもあるあるし話せないこともある、と。そういう中で、「僕らは壁になろう」と。
どういうことかっていうと、お客様が、経営者の方が語る内容が、企業価値という視点から、“確かに、それは企業価値が高まる”と思えば、僕らは「それは高まります」っていうふうに言う。もしそれが、企業価値が高まらないことであれば、「それは高まらないと思う」というふうに。
壁にうまく投げればうまく返ってくるし、変なところに投げると変なふうに逸れていっちゃう……その壁というのが僕らの役割かなと思うんですね。
壁がグチャグチャしていると、変なことを言っても良く返ってきちゃうこともあれば、良くやっても変なところに行っちゃうっていうこともあるんで。壁っていうのは、堅くてまっすぐで……
- 佐々木
まっさらでね。
- 三富
そう。強く投げれば強く返ってくる、弱く投げれば弱く返ってくるっていうことが壁の役割だ、と。
- 佐々木
それは感覚的にわかります。以前、私も、個人が対象でしたけれども、人のビジョンを引き出したり、相手に気づかせたりするというトレーニングのトレーナーをしていたことがあるので、壁の役っていうのは、なんとなく実感はできるんです。その体験を振り返ると、やっぱり、壁になる人の、素養、勘どころ、スキルがものすごく大きく影響する仕事ですよね。「向いている」と思われたんですよね? きっと。
- 三富
そうですね、好きなんじゃないかな。そういうことを話していると、すごくワクワクしちゃうんですよ(笑)。非常に楽しいし、そこに強みがあるだろうし、世の中のニーズもあるだろうし、それでお金をいただこうっていうのが、すごくベーシックな考え方ですね。
- 佐々木
なにか壁役になるきっかけがありましたか?
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