起業のきっかけ

佐々木

三富さんが会社を作ろうと思ったのは、そのベンチャーを辞められたときなんですか？

三富

そうですね。僕、元々ね、将来の夢がない少年だったんですよね（笑）。佐々木さんと全然違うの。

佐々木

えっ？　私？　私、そうだったっけ（笑）？

三富

佐々木さんのように夢多き少女じゃなかったから。僕は、小学生のときの夢がね、「サラリーマンになりたい」ってね。で、大学へ入ってですね、「自分はちょっと、優秀なサラリーマンになれないじゃないか・・」と思って資格を取るほうにいったわけですね。ですから、「将来、自分で経営をやってみたい」とかっていうのは一切なかったんです。でも、たまたま入ったベンチャーの経営者の方があまりにもよくなかったっていうことで、「ああ、これなら自分でやったほうが早いかな」ということで、いまの会社をね。

佐々木

そういう意味では、そのベンチャーでの6カ月間はいい勉強になりましたね。

三富

そうですね。お金を貰っても二度としたくないような、それ自体嫌な経験だったんですけれども（笑）、いまから振り返ると、「非常にありがたい経験だな」と思っています。

佐々木

それがなければ起業しなかったわけですよね。

三富

そうですね。だから、本当にありがたいと思っています。でも、そのときは、もう本当に嫌だったんですよ。

佐々木

本当に嫌だったのね。じゃあその詳しい話は別の機会にじっくりと（笑）。ということは、ダメな企業を見ながら、「自分でも、これならできるんじゃないかな」と思ったときに起業という道を選んで、「バリュークリエイト」しようと思った……。