ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第77回 石倉 洋子さん

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石倉 洋子さん
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提案表をつくって送ったんです
- 佐々木
Suggestion listを作られたということですか(笑)、すごい!
- 石倉
代替案はいろいろあって、「この本に何も手を加えずに、もう1回このまま出す」、「読者のターゲットを変えて出す、例えば、医学生だけじゃなくて、もっと一般に向けて、わかりやすく面白い内容にする」また「今、医療には一般の関心が高いし、問題解決にもビジネスマンの関心が高いから、ビジネスマン向けに、ケース・スタディの問題解決の側面を売る」など。医学書専門から講談社まで、それぞれの場合の出版社候補も書いて、一覧表にしたのです。もちろんそれぞれの案ごとに、「あなたの追加作業の負担」も書きました。
- 佐々木
すごくお時間使って書かれたんですね(笑)。
- 石倉
結構、時間を使いました(笑)! 実は、こんなに面白く、すばらしい人と何か一緒に仕事やプロジェクトがしたいと思ったので、表の真ん中へんに、自分がやりたいことを書いたのです。
- 佐々木
自分がやりたいこと?
- 石倉
「ビジネスと医療で分野は違うけれど、ケース・スタディやproblem-based learningとよばれる教育法は共通しているから、それを中心に、本を一緒に書く、という案もある。その場合、出版社はビジネス系、たとえば東洋経済とかが考えられる」と書いたのです。「でもこの案をとると、追加の作業がかなり必要だから、あなたにも大きな負担がかかります」まで書きました。そんな代替案リストを黒川さんに送っている間に、一方で、出版社に話を持っていったわけ(笑)。
- 佐々木
素早いですねえ。提案途中で、既に動いちゃう(笑)。
- 石倉
そうしたら、黒川さんから、"wonderful analysis!" という返事がきました。その後、二転三転してこの本になったのです。
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