ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第77回 石倉 洋子さん

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石倉 洋子さん
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スピードで動く
- 佐々木
黒川さんとの出会いには、スピードが大切でもあったみたいですね。
- 石倉
2005年6月の会議で初めて会って、さっき言ったようなウェブサイトや本プロジェクトのメールがバンバン行き交った後、初めて2人で会ったのが7月の末です。そのときは、他に二人の都合の良い時間がないから、朝ごはんを食べながら話をしたのですが、やっぱり面白い人だなあ、と思いました。ほとんど初対面なのに、「あのバカヤローが」とか、言うから(笑)。
偶然でしたが、その日の夜に黒川さんの講演を聞きに行きました。それは、京都の会議のあとウェブサイトを見ていたら、7月末にUCLAの卒業生の会で黒川さんの講演の予定があることがわかったので、UCLAの同窓会事務局にメールを出して、「私はUCLAの卒業生ではないですが、この講演会に行きたいのです。いかがでしょう」と聞いたら、「どうぞ、どうぞ」と返事が来ていたのです(笑)。
だから、朝会って、同じ日の夜、講演を聞いたわけ。講演は英語で、歴史観、世界観を広げるようなとても興味深いもので、さらに感銘を受けました。そうしているうちに、出版社が、一度会いたいということになったのです。
- 佐々木
私も、ネットワークや勉強会に行ったら、3回は続けて出席して覚えてもらうことが大切だとよく話します。石倉さんの話をうかがっていると、やっぱり「この人」と思った人には、集中的にアプローチするのがいいみたいですね。
- 石倉
そうです。だって、佐々木さんと知り合ったのも、そうですよね。上智大学のソフィアンズ・クラブで名刺をいただいて、その後佐々木さんから……。
- 佐々木
強烈なアプローチしてましたか(笑)。
- 石倉
非常に印象に残っていました。その後、挨拶状のような手紙もいただいていたと思います。委員会もご一緒したのがあったし、『英語の達人』という本にも出ていたので、それで印象に残っていたのです。
- 佐々木
あ、出てます。私、達人じゃないのに。杉田敏さんの本ですよね。杉田さん、私なんかを達人に選ぶなんて取材力ないと思いました(笑)。でも、そうやって、知り合いになっていくんですね。
- 石倉
佐々木さんの場合、一番決め手になったのは、子どもを生んですぐメール送ったという話です(笑)
- 佐々木
そう、そうなんですよ(笑)。1人目のときは、94年なんで、まだメールが自宅に戻ってきてからなんですけれど、2人目のとき、99年に、分娩室から出てきてすぐに「今産みました」ってIT業界の人たちのメーリングリストに流したら、いくら業界でも、今産んだ、っていうメールを送ったのは、日本でお前が初めてだ、って(笑)
- 石倉
そうだと思いますよ。すごいですよね。
- 佐々木
だってね、本当に感激しているわけですよ。でも家族にはもう伝わってるし、夜中の2時半に、友達とか会社の人に、今産んだよという電話はできないし。やっぱり、メールしかないんです。
- 石倉
あの話は、忘れられませんね。あの話だけで、佐々木かをりさんは語れます(笑)。それだけいえば、佐々木さんはどういう人か分かりますよね。
- 佐々木
やっぱり、わくわくは早く共有したい、から。
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