ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第77回 石倉 洋子さん

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石倉 洋子さん
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この大学院、面白い
- 佐々木
面白いですか、ここは。
- 石倉
面白いですよ、非常に面白い。それは、コンセプト自体がまず理にかなっているし、アピールできる殺し文句がいくつかあるから。
「世界で競争する」ビジネス・スクールになろう、だから、そのために、10月から新学期、英語ですべてやろうというのがそのひとつです。非常に分かりやすいでしょ。
それだけじゃなくて、「一橋(ひとつばし)」だから、new worldとold worldに橋を架ける。theoryとpracticeに橋を架ける。ゼミとケース・スタディという違うものにも橋を架ける、とか、そういう鍵になるコンセプトがいくつかあるのです。
で、それがものすごくアピールするわけですよ、差別化する上で。これはすごい!という感じですよね。そういうユニークなコンセプトがある所でそれを実現していくという機会はすばらしいと思いました。
一橋の国際企業戦略研究科のもう一つの目的は、世界的にも地位が低い日本の高等教育に一石を投じよう、ということでしたから。これはビジョン、使命としてもとてもやりがいがあります。
- 佐々木
わくわくしちゃう(笑)。
- 石倉
やろう、やろう!って。
- 佐々木
どんな生徒さんが多いですか?
- 石倉
日本人は半分以下くらい、平均年齢は30歳くらい、年によって違いますが、そんなところです。開校してからちょうど5年経ち、今は6年目。50数人くらいの体制です。年によって違うけれど、半分から三分の一が日本人で、あとはアジア、欧米などですね。すべて英語でやりますし、言葉の壁がないから、世界中にある英語の資料を全部使える、私たちの大学院の資料もすべて世界に翻訳という壁なしに、出せる。そういうスタイルなので、ものすごく楽です。
- 佐々木
各国の、各年齢や経験の人たちが、一つのテーブルにつくというのはディスカッションのダイナミズムですから、楽しそうです。
- 石倉
そう。ケース・スタディで討論しても、学生はみな実務経験がありますから、ある国で消費者がこう反応したなどという話が出てくると、じゃああなたの国ではどうなの? とすぐ聞けます。たとえば、コスタリカのケースをする場合、コスタリカの人をまず探します、たとえいなくても、コスタリカ行ったことある人に手をあげてもらい、その人に、ケースにはこう書いてあるけれど、本当はどうなの、と聞けます。世界に広がる豊富な実務体験を持つ学生がたくさんクラスにいるわけですから、すごく面白い。でも、一方で大失敗ということもあります。
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