ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第78回 伊藤 麻美さん

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伊藤 麻美さん
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神様っているの?
- 佐々木
お母様の後、すぐにお父様も?
- 伊藤
はい。私、大学を出てから就職しないで、ラジオのディスクジョッキーをやっていたんです。まだ収入がほとんどなくて、ようやく大きな仕事が決まったという時に、病気になってしまって。本当にあっという間で。
- 佐々木
それは、すごくショックだったでしょう。
- 伊藤
もう、「えっ、嘘でしょ?」っていう。「神様っているの?」っていうぐらい衝撃的だったです。
まず、父が再婚していたんですね。……それは、すごく私にとっては嫌なことだったんですよ、当時。で、父の亡き後、新しいお母さんとの生活が始まるんですけれど……。もちろん、彼女と暮らさなくても、もう成人していますから、「一人で独立」という手はあったんですけど、自分の生まれ育った家にいたので、「なんで私がここから離れる必要があるんだろう」と。みんなに「よく一緒に住めるよね」っていうことも言われたりしたんです。基本的には悪い人ではないんですけど、やっぱりどこか受け入れづらかったんですよ。
- 佐々木
お母様が亡くなってから、まだ2〜3年の間に、お父様が再婚された。その新しいお母様と、お父様が亡くなった後に、我が家で一緒に二人で暮らすことになった。
- 伊藤
変ですよね?
- 佐々木
なんとなく居心地の悪い感じは、きっとあったでしょうね。
- 伊藤
ただ、父が亡くなった時点で、「父を想う強い気持ちを持っている人っていうのは、たぶん私と母だけしか残されていない」と思ったので、「これは仲良くしていかなければいけないし、これも縁なのかな?」って。
- 佐々木
ああ、なるほど。どこに住むのか、だれと暮らすのか……。それは、置き土産かもしれないですよね? 麻美さんが一人にならないように、と。
- 伊藤
そうですね。
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