ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第78回 伊藤 麻美さん

78 |
伊藤 麻美さん
|
|
|
"処方箋"のような経営者になりたい
- 佐々木
全社員に毎朝、挨拶をして、社長室もなくして、皆さんと一緒に机を並べて、未だに敬語混じりの話し方をしてっていう、そこに伊藤さんの人柄がすごく出ているんですけれども、どういう経営者に、これからなっていこうと思いますか?
私も社員には、「これダメよ」って言うこともあれば、「してくださいますか?」って言うこともやっぱりあって。平等でいたり、一緒にいようっていう気持ちと、でも、そうではない立場も、だんだん見えてくると思うのですが。
百年企業にするためには、ずっと「若い新米の社長」っていうポジションでいるわけにもいかなくて、経営者として、きっとまた次ののシフト、ネクストステージがあるでしょう? 6年目の今、そろそろ意識されますか?
- 伊藤
そうですね、もう、人を育てていかないといけない段階に入っていまして。今、下がったんですけど、私が入社した時には、社員の平均年齢が58歳とかだったんですよ。今はもう、二十歳とかの子が入ってきましたが。パートと社員と、両方採用をかけているんですけど、そうすると、本当に挨拶一つから教えていかないといけないんです。で、その子たちと同じレベルで話しちゃったら会社は成り立たないので、やっぱり、人によって違う顔を見せていく段階になったのかなって思いますね。
もちろん年上の人たちには、人生の先輩という意味では敬意を表さなければいけない。でも、彼らにも、もう少し頭を柔らかくしてもらわないといけない時があるわけですよね。「変わらないほうがいい。でも、変わらなければいけない」という。
だから、そういう意味での接し方も、これから考えていかないといけないですし。偉ぶらないけれども、やっぱり人に合った、処方箋みたいに。ケミカルな処方箋ではなくて、それこそネイティブ・アメリカンのメディスンマンの処方箋みたいにね。
- 佐々木
オーガニックな。
- 伊藤
そんな、処方箋的な経営者でいたいなって。「この人には褒めて優しく。でも、この人には怒って厳しく」とか、そういうふうに柔軟にできる、余裕のある経営者でありたいなと思うんですけど。
- 佐々木
そのために、今勉強しているとか、取り組んでいることって、なにかありますか?
18/24
|
 |

|
|