ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第8回 杉田敏さん

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株式会社プラップジャパン 取締役副社長 普楽普公共関係顧問有限公司 CEO
杉田敏さん
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杉田式コミュニケーション指導法
- 佐々木
お仕事で今一番多いのは?
- 杉田
新規事業開拓とプラップチャイナの業務です。それに加えて、『人を動かす! 話す技術』にも書いたメディア・トレーニングをやっています。会社としては年間100件くらいやっているんです。また講演をしたり、モノを書いたりと結構忙しくしています。
- 佐々木
コミュニケーションのお話しをちょっと伺わせてください。コミュニケーションの基本は、“Keep it simple and specific.” これ、当然と言えば当然なんですが……。
わたしなんかも長くしゃべるタイプで、相手の顔を見てると、きっとこの人わかってないだろうと思うこともあり、追加追加で説明していくうちにすごく長くなっちゃうんです。結局最後に自分で後悔する。こんなに長く話しちゃったけど、始めのところはきっと忘れてるだろうなあと。やっぱり、杉田さんは、この辺はずいぶん長けてらっしゃいますか?
- 杉田
うーん、あまり長くは話さないようにしています。柳家金語楼という落語家も、家に帰ると一言もしゃべらなくてぶ然としていたそうですが。わたしも普段、家ではあまり話しませんし。
- 佐々木
トレーニングなんかではどう指導されているんですか?
- 杉田
指導するというよりも、トレーナーに気付かせるということに気を配っています。まず最初にわたしがコミュニケーションの基本についての講義をし、それから何回か模擬インタビューをするんです。それが終わって、「はい、いまの模擬インタビューはどうですか、うまくいったと思いますか」というふうに聞くと、本人は「いやもう全然だめ。上がっちゃったし、何言ってるかわかんなかった」と言ったとします。そうすれば、「そうですね。ではどうしてそうなったと思いますか」といったふうに相手に気付かせて言わせることが大切です。
- 佐々木
わたしもトレーナーの端くれをしていたことがあるのでちょっと思うのですが、トレーニングの場では、気付こう、と思っている人たちがお金払って来ている、という特殊な環境ですから、結構うまく指導できるんですけど、日常生活の中では、また別。あまり、のんびりやっていられない。今気付いてもらわなきゃ困る、なんていう時もありますよね。こういう時はどうしたらいいんでしょうか?
- 杉田
それ、ありますよね。わたしの場合、できるだけそれは、はっきり言ってあげますよね。
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