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Clay Chandlerさん
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日本の記者クラブも、体験しました
- 佐々木
あの、日本のジャーナリストともたくさん付き合いがあると思うし、日本の記者クラブもご存知だと思いますが、日本のジャーナリズムについて、何かコメントを。
- チャンドラー
まあ僕、日本との付き合いが20年になりまして、長いっていえば長いのですが、その間、たしかに良くなってきているっていうことは、ひとつ言えるのです。大学出て、一番最初の仕事が、ジャパン・タイムズの政治・経済部だったのですが、それは僕にとって、いい日本語の勉強にもなりましたし、日本の政治、あるいは企業の中にまで入り込んだ、すごい機会になったわけです。
例えば記者クラブのことを考えれば、僕はジャパン・タイムズだったんで、6カ月間くらいでしたが、デスクの許可をもらって首相官邸のクラブのバッチをつけて取材することもあったんです。
だから唯一、青い目の記者ということで、白い目で見られたのです。そのとき、日本のメディアの取材の仕方、見方などを見て、もう全然アメリカと違うな、ということを、直接経験したのです。取材のやり方が違うのですよね。日本は、やっぱり、何ていうんですか? 朝がけ……ですか?
- 佐々木
ああ、政治家とかの家の前で待っているっていう。
- チャンドラー
そうそう、それで本音が出るんですね。単に僕がクラブのメンバーとして、ブリーフィングに入れても……。
- 佐々木
あんまり聞けない?
- チャンドラー
本当のプレス・ブリーフィング(笑)。そう、海外メディアのためのブリーフィングがあって、それから別に記者クラブの皆さんのためのブリーフィングがあって……。
- 佐々木
内容が違うの?
- チャンドラー
うん、違う。かなり違う。まあ、全然違うっていうこともあるんですけれどね。でも、やっぱり、それとまた個別訪問で聞かせてもらう話が、もう全然違うっていうことになるんですね。
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