ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第88回 田村 真理子さん

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田村 真理子さん
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フランスの大学に行きました
- 佐々木
田村さんご自身のことに触れさせていただきたいんですけど、フランスで勉強されたんでしたよね?
- 田村
フランスのフランシュ・コンテっていう大学なんです。リヨンの傍の。
- 佐々木
高校を出てフランスの大学へ行かれたんですね。なぜフランスへ?
- 田村
いや、あまり考えなかったのも確かなんです。あの頃、やはり就職を考えると英語圏の方がいいので、フランスにそんなには行かなかったのも確かなんですよね。留学していた人たちはアート系が多かったり。私は高校でフランス語を学ぶことがあったとか、ちょっとしたことなんですよね。
- 佐々木
私立の高校だったのね?
- 田村
そうなんです。あとは強いて言えば、言語学がやりたかったんですね。別に大きい意味はないんですが。当時は現代言語ってアメリカが流行っていたのね。主流になりつつあったんですよ。そうするとやっぱり歴史の方がいいかなって。で、今更、全然知らないイタリア語やスペイン語よりは、ということでラテンで、フランス。縁があったというのもあるんですよね。
- 佐々木
面白い。4年間行ってらっしゃったんですね?
- 田村
足掛け5年ぐらいです。1回行って、戻って。このまま続けるのも結構辛いから、日本の大学院に行き直そうかなとか、ごちゃごちゃやっているうちに行ったり来たりしていて、結局フランスの大学で学んだんですね。
- 佐々木
いい生活でした? 一人暮らしですよね?
- 田村
そう。初めての一人暮らし。それは楽しかったですよ。わりと皆優雅な生活をしている方が多かったですけれども、私は決して優雅ではなかったです。
- 佐々木
いい出会いがあったりなんかして(笑)?
- 田村
(笑)よくある学生生活をして。ただ、私はフランスに行って、もちろん映画は日本にいた時から好きではあったんですけど、フランスってやっぱり映画大国じゃないですか。で、今はそんなに伸びていないとは言え、映画の文化っていうのは、文化的なんですよ。
要するに文学として、すごくステータスを持っていて尊敬されているんですね。で、偶然なんですだけど、いろんなアルバイトをしているうちに、映画関係の人と出会う機会があった。これはやっぱり一番変わったかもしれない。
で、そこからなんですよ、実はベンチャーというか、経営者に魅力を感じたのは。だって、ヌーベルバーグって言うと……
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