ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第9回 坂野尚子さん

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株式会社キャリア戦略研究所 所長 株式会社ザ・クイック 代表取締役
坂野尚子さん
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怒られて伸びるタイプ
- 佐々木
起業までのいきさつを超高速でお聞きした感じですが、その計画性と決断力はやはり、ただ者じゃない、という感じがします。
だって、たとえば学生の時、アルバイトでラジオのリポーターをやって、ディレクターに怒られた。その時に、「そうだ、真剣にやろう!」と思ってテレビ局の入社試験を受けるなんて。怒られると嫌になっちゃう人も多いのに。でも、そうではない。成功する人に共通するプラス思考ですね。
- 坂野
ディレクターに怒られたその時は、「何でわたしが怒られてあっちが怒られないの?」ってボロボロ泣きながら駅まで歩きました。頭にきて「辞めてやる!」と思いながら。
でも、家に着くころには、「そっかー、あの人は真面目にやってるから、やっぱりそういうところでちゃかしちゃいけないんだな」と。そういうことを彼は言いたかったんだ、と思い直しましたね。
それで、またそういうことで怒られたら悔しいから頑張ろう、みたいな。多分、人間って褒めたら育つタイプと怒られたら育つタイプがあって、わたしは明らかに褒められちゃダメなタイプなの。怒られなきゃダメなの。怒られて「何くそ!」って思うの。褒められると何か気持ち悪い。
社会に出てわかったんだけど、人間って本当に「自分と違うな」っていう人がいる。褒めないとダメな人っているでしょう?
- 佐々木
強く指摘するとダメになる人、とか?
- 坂野
そう、ダメなの。自分と一緒じゃないんだなってすごくわかりましたね。会社に勤めていたころの同僚で、とことんへこんじゃう人がいたのね、不思議なくらい。でもわたしの場合、昔から反骨精神があるって言うか。
- 佐々木
「今の状況ってどういうことなんだろうか」「これを自分なりにプラスに働かせるとすると、どういうふうに今の出来事を解釈して取り入れるだろうか」ってことを考える。怒ったり、泣いたりもするんだけど、坂野さんは、ちゃんと「考える」っていうことをされる方だったんでしょうね? 「考える」っていうのはキーワードかな、って思って聞いたんだけど。
- 坂野
どうなのかしら? 自分でも、「考える」ってことを本当に真剣に考えたのは20歳の時。自分の人生について一番考えたときかな。でも、どちらかというと、テレビ的な人間なので、考えるより前に、行動する人間なのね。だから、ビジネス・スクールに行って初めて、もっとしっかり深く考えて、分析して、行動しなくちゃいけないということを学んだんです。起業してからは、走りながら考えてる。
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