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株式会社キャリア戦略研究所 所長 株式会社ザ・クイック 代表取締役
坂野尚子さん
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演繹的発想の大切さ
- 佐々木
起業家でも、MBA持ってる派と持ってない派があるんですけども(笑)、持ってる派として、よい点を挙げるとどういうことでしょうか?
- 坂野
自分自身、本当はテレビの世界で走り回って、あんまり考えないですぐ行動に移すタイプの人間だったから、やっぱり論理的に物事を考えていく……演繹的に考えていく……帰納的ではなく演繹的に考えていくことが身についたことでしょうかね。目標があって、そのために現状があって、じゃあ、それをどうやって埋めていけばいいか、っていうことがすべての考え方の起点だと思うの。それをすごく勉強しましたね。
- 佐々木
わたしが坂野さんに初めてお会いした時、とにかく決断力があって、速くて、明確で、論理的で、っていう印象があったんですが、じゃあそれは、ビジネス・スクールで学ばれた?
- 坂野
速いのは昔からなんだけども、とにかく論理的にこれは一貫性があるとか、つじつまが合うかとか。あと、結論はこれだから、これに対してはこうする、とかね。論点がこれだからそれをどういうふうに克服すればいいか、とか、そういう考え方も明らかにMBAだと思うんですよ。だから、ファイナンスとかマーケティングとかアカウンティングとか、個別の科目よりもそういう考え方が、勉強になりましたね。
- 佐々木
そういった考え方自体が気に入ったわけですよね。英語で学んでいることも少しプラスになっているんですかね。英語って論理的じゃないですか。
- 坂野
ええ、すごく気に入りましたね。というより、今までそれをしてなかった自分をすごく恥ずかしく感じました(笑)。英語を学んだこともプラスになっています。欧米人は本当にまず目的に対して、どうやっていけばいいかっていう、いわゆる演繹的な発想。日本人はやっぱり帰納的なんですよ。
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