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田丸 美寿々さん
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どちらの立場が弱いか、考える
- 佐々木
ご自分の中で、デリバリーのスタイルはそうでも、「やっぱり本当はこっち」っていう思いは強めていたりするわけですよね?
- 田丸
それはもちろん、熱いものはあるから。だけど、かをりさんがおっしゃっている、知りすぎるとどっちとも言えない、っていうの、分かる。「こう見ると、こういう事も言えますけど、こういう事も言えますよね」って両方の立場を言ってたりね。私もあります、コメントを求められると。
難しいテーマ、いっぱいあるでしょう、今。それこそ教育の問題にしたって、じゃあ出校停止がいいのかどうかっていうのだって。
- 佐々木
もう全部、簡単に言えば、「ケース・バイ・ケースです」で終わっちゃうんですね。いろいろな事情を知れば知る程、自分の意見っていうのが定まらないっていうのかな。
- 田丸
そういう時に、でも、私が最後によりどころにするのは、たぶんかをりさんもそうだと思うんですけど、やっぱり、どっちの立場の人が弱い立場にいるのか、どっちの人が苦しんでいるんだろうか、どっちの人を早く救済してあげなきゃいけないかっていう所。
それこそ、じゃあ例えば、「『いじめた子は出校停止にしろ』って、それに賛成ですか? 反対ですか?」って、「それはケース・バイ・ケースで、どっちも言える」って。でも、じゃあ、いじめられた子が、やっぱり今弱い立場にいるとして、苦しんでいるとして、もしかしたら明日、自殺も考えているかもしれないっていったら、その子をまず救うためには、やっぱりいじめた子と引き離すっていう事がいいだろうなと思うと、私は「出校停止も、ありかな」っていう風に。
これは、比較的、判断は簡単なものかもしれないけど、もっと難しいものはいっぱいありますよね。だから、最後の最後は、そこをよりどころにするしかないんじゃないかなと思うんです。
11/27
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