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田丸 美寿々さん
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怒りと闘志から、自立した生き方をするようになった
- 田丸
そこから初めて私は、こんな言い方をすると変ですけど、物心ついた生き方が自分でできるようになったというか。
それまでは、親に気に入られたい、先生にいい子に思われたい、皆に好かれたい、みたいな、何の逆境もなく、いい子で生きてきて、特に不条理だとか不当な事とかにあったこともなく。多少、帰国子女としての居心地悪さはあったけど、あまり世の中に対して怒ることもなかったんですね。
それが、社会に出て、そういう男性優位社会というものの中に、ぽんと置かれた時に、女っていうだけで、できない事って一杯あるんだというか、させてもらえない事が一杯あるんだと思った途端に、メラメラと、ムラムラと、怒りと闘志が湧いてきて、そこから私は自分の足でちゃんと立って、物心付いた、自立した生き方をするようになったと思っているんですね。
- 佐々木
環境が悪いから、やる気が出ちゃった、ということですね。それは、大学を出たとき……。
- 田丸
22歳です。でも、最初はアナウンス研修があったりとか、本当に見習いみたいなものですから、最初の半年やそこらは、右も左もわからない、訳もわからないまま生きていた気がします。でも、だんだん世の中が見えてきた途端に、これはおかしい、と。
見ていると、男性が読んだって女性が読んだって、どこが違うんだろうって。「女の声だとニュースの信憑性がない」って言われても……。
- 佐々木
テレビのニュースに女性が関わったのは、田丸さんが一番初めでしたよね。
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