ロールモデル、いないんです。わたし、先輩がいないので。

佐々木

そうすると、これからは、アメリカの、それこそ「CBSドキュメント」のレスリー・ストールみたいに……。

田丸

素敵よね。レスリーさん。

佐々木

私、アメリカでこの前、2〜3回お会いして。

田丸

本当に？　お会いしてるんだ。素敵。

佐々木

フォーチュン誌の「Most Powerful Women Summit」っていうのがあって、なぜか、日本から私、いつも一人で行かせてもらうんですけど、そこに彼女が来るので、年に1〜2回お会いして、3回続けて会ったので、ちょっと覚えてもらえるようになって、私が「また来ました」って言ったら、「ああ！」なんて言って、一緒に写真撮ったりして。すごいミーハーしてる（笑）。……彼女みたいな、リポーターっていうかニュースキャスターっていうのが、たぶん、田丸さんのお姿かなと思ったりするんですけど。

田丸

いいえ、私は、とんでもない、足元にも。

佐々木

やっぱりロールモデルって、いらっしゃるのですか。どういう風に、これからなっていかれるのでしょうか。

田丸

私、いないんですよ。先輩がいないので。とりあえず第一世代だから、昔からとりあえず、第一世代でいろんな事をやってきて。

佐々木

そうですよね。でもだからアメリカとかの事例を見られているのかな、なんて。

田丸

例えばレスリー・ストールなんて、今でも素敵じゃないですか。輝いていて格好いいですよね。ただ、日本では……。彼女はおいくつなのかしらね、あの年齢の方でテレビに出ているキャスターっていないでしょ？

佐々木

いないですね。

田丸

で、私が一番、本当に、年上の世代だから、私より上っていなくて。櫻井よしこさんはちょっと上でいらっしゃったんですけど、お辞めになったから。今、もちろんジャーナリストとしていろんな問題提起していらっしゃるから格好いいんですけど、いわゆるキャスターという形で仕事をしている人は、私がたぶん一番上だと思うんですよ。だから、ここから先は未知の領域。

佐々木

そうですね。是非、ずっと格好いいままで。