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増田 明美さん
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「気持ち」の面でした
- 増田
そんなことで気持ちが離れて、途中からは、練習に集中できなくなりました。それまでは、先生がいてくれるから安心して大事な練習ができていたのに、いると、もう走りたくない。それで、どこかに逃げて行っちゃって、グランドで行う練習をわざわざ野外に行って行ったりしましたね。
そんななか、大阪のレース中に倒れたのです。で、その後に先生が、「自分達だけだったら無理だから、旭化成の宗さん達と一緒に合宿しようか」って。
それで一時期はよかったんですけど、オリンピックの前に、また一緒に行動する時間が長くなって、ですから気持ちの面が未熟でしたね、オリンピックは。
- 佐々木
そんなことがあったのですね。そんな環境じゃ、ベストコンディションどころじゃないですね。でも、私など、傍から見ていると、オリンピックの大舞台に出て、日本代表で行かれる方の環境は、もうちょっと完璧に整えてられているものなのかと思っていたのですが、そうもいかないものなんですね。
- 増田
私が出場したロス五輪が、女子マラソンのオリンピック初めての正式種目でしたから。
- 佐々木
そうですよね。すべての面で増田さんが体験しながら作られたというか。いろんな経験をされたことが、今の女子マラソンというか、マラソン全体に活かされているんでしょうね。
13/27
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