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ゴールドマン・サックス証券株式会社マネージング・ディレクター/チーフ・ストラテジスト/汎アジア投資調査統括部長
キャシー松井さん
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恩返しの気持ちから、「マツイ財団」をつくりました
- 佐々木
お父さんが、財団を?
- 松井
今、結構大規模な会社になっているんですけれど、その財産を最終的に全て「マツイ財団」という財団を作り、寄付する予定です。彼がこの世から消えたときに、全ての資産がそこに入る。私たち子どもは何ももらえない。
- 佐々木
(笑)
- 松井
で、そのお金で、地元の、ほとんどがメキシコからの移民の子どもたちに、大学の奨学金を与えています。
- 佐々木
すばらしい。
- 松井
もうすでに、10人以上かな、年間4万ドルの奨学金を出しているんですよ。
父としては、日本から永住したとき、いろんな周りの人から、すごく助けてもらったし、自分が亡くなったら、別に何も持っていけないし、子どもたちも独立してますし、別に僕のお金は要らない。だったら……。
- 佐々木
今手伝ってくれているメキシコの人たちに。
- 松井
地域の活性化という意味でも、その人たちが希望を持つためにも。メキシコから移民したばかりの子で、言語はちょっと不利だけれども、算数とかできる子がかなりいるんです。けれどもお金がない。だから教育チャンスを与えるために、成績は完璧じゃなくても、まあ比較的好成績で、お金の障害だけで大学に行けないという子たちを対象に奨学金を出しているんです。
- 佐々木
100人も雇ってらっしゃる。
- 松井
100以上ですね。150人ぐらいかな。メインのところは50エーカーですけれども……。
- 佐々木
そう言われても分からない広さだけれども(笑)。でも、お父様の農場に働きに来ているメキシコの人たちは、すごく幸せっていうか、嬉しいですよね。だってチャンスがある。そうじゃなくて、本当にひどい目に遭う農場だっていっぱいあるでしょう。
- 松井
もちろん。もちろん結構、父のところも労働組合との摩擦がありましたよ。父としては非常に、40年、ほぼ50年同じビジネスで、いろいろありましたので。
10/24
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