乳がんがきっかけで、信仰が深くなりました

松井

正直言って小さいときって、信仰って、ただ教会に行くことだと思っていたんですよ。何のために毎週日曜日に早く起きて行かなきゃいけないのか分からなかったので。

ただ、6年前に乳がんになったときに、いろいろ大変でしたけれど……当然いろいろな人たち、いろいろな経験があると思いますけれど、私の場合は、治ったこと、それは運が良かったかもしれないけれども、結構神様の手もあったかな、って思って。

そこから毎週、今までよりもっと自然に信仰が深くなって、新しく教会の友達ができました。金融業界とは別の世界じゃないですか。普通の人との接触の機会が増えて、例えばホームレスの人たちのためにおにぎりを作ってあげたりとか、あるいは小さい子どもに日曜学校で教えたりとか、本当に別の幸せを感じているんですよ。

佐々木

だからなのかな。ちょっと以前お会いしたときと雰囲気が違うな、と思ったのは、もしかすると。6年も前でしたっけ。

松井

そうそう。

佐々木

ちょうど病気がみつかってアメリカに行くって言われて、帰ってくるのがいつか分かりません、なんて言いながらいらっしゃったんですけれど。

松井

ちょうど娘が1歳の誕生日の直前に分かって、ああ、これは大変だ、と。で、日本の病院にもちろん相談しましたし、幸い弟がオンコロジストで。

佐々木

がんの専門医でいらっしゃった。

松井

私は全く医療のことは素人ですので、彼に相談したら、もちろん日本でも治療できるけれど、きっと言語の問題とかいろいろありますし、母も一応いてケアしてくるからということで、最終的にはアメリカで治療を受けたんですね。

佐々木

今はもうすっかり……。

松井

保証は当然ありません。ただ、毎日起きたら、神様に感謝しています。もう、毎日毎日ですね。

佐々木

でもやっぱり、その体験を通して、さらに信仰が深くなっていったという、今のお話を伺っていると、金融だけじゃない世界に広がっていくチャンスという意味でも、本当に神様が与えてくださった機会なのかもしれないですね。