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小林 いずみさん
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最初の仕事が「リストラ」でした
- 佐々木
素晴らしいですね、よくわかります。社長としてさまざまな仕事に取り組んできたなかで、一つ目の仕事が大きなリストラだったわけですよね。
- 小林
一番最初はそれです。
- 佐々木
最初の大きな山場。その仕事があったから、もしかすると、「ノンジャパニーズの人たちよりも、ジャパニーズの人の方が上手にできるんじゃないか」と本社の思いがあったのかもしれませんね。
- 小林
たぶん、そうでしょうね。それはあったと思います。おそらく、それを外国人がやると、「アメリカ流のものを持ち込んで」っていうことを言われると思うんですよね。だから、日本人がいいだろうっていうのもあった。
それから、「女性なら、その辺のメッセージが多少ソフトになるんじゃないかな」っていうのはあったと思いますよ、きっと。
- 佐々木
でも、ソフトになる場合もありますし、人によっては、「女性社長に首を切られたくない」って抵抗する人が出てくることだって考えられると思うけれども。
- 小林
我々みたいな組織って、別に社長がすべてを決めるわけじゃなくて、それぞれのビジネスのなかで議論して決めているっていうのを皆が知っていますから、自分たちがどういう環境に置かれていているのか、当然、そこまでに来るまでの間に、どういう風なことを優先順位にする会社か、分かっているんです。あとは条件交渉なんですね。
- 佐々木
確かに。そうすると、リストラをするというのは、誰にとっても嬉しい仕事ではないはずですが、うまくできた理由は、いくつかのティップスをしっかり踏んできたから。
- 小林
一つは、その頃日本としては、旧山一證券から引き継いだ個人ビジネスのところで大きな損失を抱えていて、ビジネスモデルを変えるにあたってすごく多人数の、当時2,700人ぐらいいたなかで、1,500人近く退職してもらったんです。そのときの課題は、退職に伴う金銭的補助がどの程度できるかということでした。
それに、再就職支援も含めて、自社でできることは限られているので、専門の会社に援助してもらうことも必要でした。
- 佐々木
アウトプレイスメントの会社に。
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