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小林 いずみさん
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ニューヨークで、大きな自信をつけました
- 小林
これは、すごく役に立ちましたよ。1992年ですから、入社7年目に行ったんです。一人のスタッフとして。役に立ったのは、やっぱり現地で仕事をすると、ものすごくネットワークができるということです。その時に知り合った人たちが、一緒にその後育っていくわけですよ。
- 佐々木
同じようにポジションが上がっていきますからね。
- 小林
そうすると、それが自分にとっての、社内の強力なアセットになったっていうのが一つ。
それから、ニューヨークの本部って、ものすごく大きい組織なわけです。それと比べれば日本の我々の組織は小さいじゃないですか。ところが日本にいることのメリットっていうのは、そのサイズなんですね。
日本って、我々のビジネスにちょうどいいサイズで、商品とかサービスの種類っていう意味では、一通り持っています。そしてそれが完全に細分化されていない程度の大きさなので、結構、自分の会社の機能の全般を見ることができるんです。ところが意外や意外、ニューヨークのような大きな組織に行ってしまうと、自分が見えるところって本当に小さくなっちゃって、他の人たちが何をやっているか分からないんですよ。
ですからニューヨークに行ってみて分かったのは、何か問題が起こった時に、自分の部署の直接管轄していない仕事だと、皆、誰に聞いていいのか分からない。ところが、私は東京にいたので、「それって、何とか部署の、この人に聞けば分かるわよ」と分かる。ニューヨークの人に「何でそんなこと知っているの?」ってよく言われたんですよね。だから、ニューヨークにいたことによって、東京のバリューっていうのが分かったというのが二つ目。
それからもう一つは、仕事とは関係ないのですが、一番大きな収穫です。自分の人生のなかで、やっぱり20代って、結構いろんなことを迷って不安だったり、周りが皆、結婚していって、家庭を作って、「自分だけ、本当にこれをやっていていいのかしら?」っていう、迷いがすごく多いじゃないですか。
それが、私は30代になってからも続いていて、仕事はおもしろいんだけれども、「本当に、こんな風にやっていていいのか?」っていう不安が常について回っていたんですが、その不安から、解放されたってことですよね。
15/23
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