ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第96回 小林 いずみさん

96 |
小林 いずみさん
|
|
|
私って、ちゃんと生きていけるじゃない
- 小林
私は、日本で生まれて日本で育って、家族も友達も皆日本にいましたけど、ニューヨークで仕事をすることになった。で、行って、働いて。早朝から深夜まで本当に仕事ばかりだったんですけど、働いてお給料をもらって、自分でアパートを借りて、自分で生活できるわけですよ、まったく初めての土地で。
「あら、私って、ちゃんと生きていけるじゃない」って。これって、すごい自信ですよね。何かが特別優れているとか、そういうことじゃなくて、自分がまったく知らない土地に行っても、そこで働いて、生活して、生きていけるという。
- 佐々木
生活力があるということですね。
- 小林
そう。別にすごく惨めな生活でもなく、そこそこ普通に生活していけるから、「じゃあ、どこに行っても大丈夫だわ。どんな状況でも、とりあえず自分で食べていけるんだわ」っていう自信が身についた。分かりますでしょ?
- 佐々木
とてもよく分かります。
- 小林
これがないと、すごく不安なんですよね、常に。
- 佐々木
そうですね。たまたま先日マネー雑誌の取材で、「お金について話してくれ」って言われて、私は、実は小林さんに言うのも恥ずかしいのですが、自分の会社の株を持っているとか、友達の会社の株を持っているぐらいで、投資での運用もしていないですし。
- 小林
ぜひ、どうぞ当社で。
- 佐々木
お金のことで何が大きいかなと取材に答えるなかで、私もやっぱり、生活力からくる自信なかあ、と答えたんです。小林さんとまったく桁は違いますけど、高校・大学とアルバイトしているなかで、私は「自分で、いつどんな環境においても稼ぎ続けることができて、クリエイティブでいられて、生活していけるっていう自信がついたことが、すごく強みになっている」って話したところなんです。
- 小林
それって、すごく重要ですよね。
- 佐々木
本当に、「自分で立って歩いていかれそうだ」っていう確信みたいなものを持つってことですよね。
- 小林
そう、それですよ、まさに。私はニューヨークに行って、「大丈夫だわ」って思ったら、ものすごく自由になった気がした。精神的に。
- 佐々木
そうですね。もしかすると、その体験があったから、「社長をやってみなさい」と言われた時に、「できる」って思ったのかもしれません。
- 小林
そうだと思いますよ。それがなかったら、とてもできないですよ、怖くて。「別に、社長をやって明日クビになっても、別にそれはそれで、私が生きていくのには支障はないから」って割り切れるじゃないですか。
- 佐々木
そうですね。その度胸というか、地に足がついた感覚があったんでしょうね。
16/23
|
 |

|
|