ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第99回 神原 弥奈子さん

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神原 弥奈子さん
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身近に経営者がいたんだなって
- 神原
書くのも好きですし読むのも好きです。佐々木さんは、今月はインプット月間、今月はアウトプット月間みたいなのってないですか?
- 佐々木
私はマルチな人間だから(笑)、日々、両方。
- 神原
私、結構、それができなくて、毎年、大体ゴールデンウィーク明けぐらいはインプット月間になっちゃって、アウトプットをあまりしたくない時期になるんですよね。もう、出社拒否一歩手前ぐらいの感じで、本を読んでばかりとか……そういう波があるんです。
- 佐々木
本を集中して読むんですね。
- 神原
読む時は、ですが。逆に、「もう、読んでもつまらない」と思う時期もあるんです。本に書かれている事はもうまとめられた事なので、「ライブな今のほうが面白い」という風に思う時もあるんです。それが年に2回ぐらいくるんです。
- 佐々木
印刷されるときには、もう古い、ということですね。でも本と言えば、ずいぶん前ですが、お会いして話している時に、「佐々木さん、私、経営が面白くなってきたんです」っておっしゃったことがありましたね。本をすごくたくさん読んで、お父様からも教えていただいて、面白くなってきたって。私が「いいな、教えてもらう人がいて」って言ったのも覚えています。
- 神原
そうですよね。やっぱり子どもの頃に身近に経営者がいたんだなぁと、改めて思うんです。親族に経営者が多いから、社長というのはあまり特別な感じではなかったんですが……、一方で我が家は、男性が非常に強い家族でもありました。
- 佐々木
お父様は常石造船の社長・会長でいらっしゃった。業界も、いわゆる男っぽい業界。
- 神原
そう。鉄ですからね、造船は。そういう環境の中で、経営は女性が興味を持つべきカテゴリーじゃないって気付いてから、ちょうど中学校後半から大学に入ってしばらく経つぐらいまでですね、本当に現実逃避的に、文学に逃げていたんだと思うんですよね。
大学で東京に出てきて、友人の家に遊びに行くと、お母さんが強いんですよ、東京の方々は。基本的に男女対等ですよね。特に、海外経験が長いご家庭ほど対等。
- 佐々木
夫婦が対等でない、ということが、そもそも頭にないですからね(笑)。
- 神原
ないですよね。「何で? 好きな事をやればいいじゃない」みたいな感じで。それは、大きなカルチャーショックでしたね。
- 佐々木
それで、起業への思いが出てきたんですか?
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