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今週のテーマ
会議番号:2094
注意欠陥/多動性障害(AD/HD)、知ってますか?
投票結果
74
26
775票
271票
この会議への投票・投稿は
募集を締め切りました。
【開催期間】
2007年02月12日より
2007年02月16日まで
円卓会議とは
このテーマの議長
古荘純一 青山学院大学教授、小児精神科医
厳密にはAD/HDは、子どもの時に診断されるものです。あくまで診断学上の概念ですが、大人で初めて指摘され�……
議長コメントを全文読む
3日目までに届いている投稿から...
家を片付けられない大人 (yukinana・香港・パートナー有・25歳)
子どもばかりに目がいっていましたが、こうした障害を抱えた大人も当然いるのですよね。以前テレビで、家の中を片付けることができない“主婦”がいるという番組を観たことがあります。もしかしたら、あれはこの障害を抱えていたからなのかなと思い出しました。仕事などはどうしているのでしょうか? 気になります。
AD/HDは才能の一つ (しまうまぴょん・京都・パートナー有・39歳)
自身がアダルトチルドレンであったとする、クリントン大統領の告白がとても印象に残っています。大人のAD/HD患者数は子どもの2倍だそうですが、適切な治療がなされないまま成人してしまう人が多いのではないでしょうか。状況に恵まれれば、それこそ大統領になれるほどの、ある意味優れた資質でもあるのに、今のAD/HDはマイナス側面ばかりが強調されているように思います。もっと正しい知識を得る場が広く提供されれば良いのですが。
AD/HDではないけれど (森弓わたり・北海道・31歳)
私もAD/HDではないかと思っていましたが、実際には「強迫性障害」と診断されました。でも非常に似ていますね。脳内物質の分泌異常からきていると言われているので、現在はできるだけ日光を浴びながら一定のリズム運動(例えばウォーキングとかガムを噛むとか)をするようにしています。あとは、夜はテレビやパソコンの光をあまり浴びないことですね。AD/HDにもこの方法は有効なのでしょうか?
子どもだけではない (雪の小町・アメリカ・パートナー有・37歳)
アメリカに在住しているのでよく知っています。子どもだけではなく大人でもよくあります。2、3歳という幼児でも“この子はAD/HD”という症状はすぐに分かります。ただ義理の兄もそうでしたが、AD/HDがあっても“頭が悪い”というわけではなく、それに見合った学習指導を受ければ能力は必ず発揮できます。現に、義理の兄も弁護士になっておりますし、ハーバードを卒業している知人もいます。子どもの頃からの正しい知識とケアが不可欠だと思います。
ケースに応じた対応が必要 (chuna・パートナー有・31歳)
精神科医として勤務していますが、AD/HDをはじめとする発達障害への理解が広まる一方で、これらの概念が拡大解釈されていることに危惧を覚えます。家庭や学校での対処が不十分であると思われるのにもかかわらず、周囲の大人たちが安易に発達障害と判断し、医療に全てを依存してしまうケースが増えているように感じます。医療的な判断(医療が不要との判断も含め)を行ったうえで、一人ひとりのお子さんに応じた適切な対処を考えていくシステム作りも、これからの課題ではないかと考えています。
境目はどのあたり? (いまいくん・埼玉・43歳)
AD/HDの名前や症状について多少の知識はありますが、「じゃあ障害の無い人との境目は?」と聞かれると分かりません。例えば同僚に、時間にルーズで、机の上はいつもグチャグチャ、ダブルブッキングをして大慌て、なんて人がいますが、これなどは「軽いAD/HDか?」なんて思ってしまいます。どのあたりからがAD/HDなんでしょう?
映画での取り上げ方に思ったこと (Albireo・東京)
AD/HDの名称は、さまざまなところで目にして解った気でいましたが、今回コメントを拝読すると誤解も多かったです。一昨年観た映画『イン・ハー・シューズ』は、キャメロン・ディアス演じるヒロインがReading Disorder(字幕では「読書障害」)の設定でした。でも、病気が主テーマというわけではなく、一人の人間の個性の一部、といった印象で、日米でこの種の病気の受け取り方にずいぶん違いがあるのかな、と思いました。
4日目の円卓会議の議論は...
「個性を理解し長所を伸ばすようなつき合い方を」
厳密にはAD/HDは、子どもの時に診断されるものです。あくまで診断学上の概念ですが、
大人で初めて指摘されるのは、見落としか他の障害
ということになります。しかしその見落としにより、自信を喪失する、反抗的、逸脱行動など二次症状が思春期以降に目立つことも少なくありません。
アメリカの報告では、大人のAD/HDの問題点として、
仕事を頻繁に変える。不注意のための仕事の失敗
長く単調な仕事に注意を集中し続けることが出来ない。
些細な妨害や刺激で、重要な課題から話や行動がそれる
買い物、金銭、仕事等について衝動的に判断する。病的な衝動買いなど。
事故を起こすことが多い。
その他、早婚、離婚、薬物中毒などの割合が高いとされています。これはAD/HDを持つ子どもを早期に診断し対応すべき、というアンチテーゼとして捉えて下さい。
いただいた御意見では、アダルトチルドレン、強迫など、基本的には異なるカテゴリーの言葉が出てきましたが、chunaさんの指摘のように理解が広まる一方で、概念が拡大解釈、時に名前が一人歩きして混乱しているのが現状とも言えましょう。
さて、
大人で不注意、衝動・多動な人においては、欠点を個性と見ること、長所と考えること
です。
「集中力が続かない」
→「多くの課題に躊躇なく取り組める」「短期間に仕上げられる」
「計画通りに物事を実行できない」
→「自由な発想ができる」
「忘れ物が多い」
→「嫌なことも忘れる」「過去のことを悔やまず前向きである」
実は私も片づけられないし、不注意が目立つのです。今年に入ってからの忘れ物の数々;弁当、携帯電話、財布、配付資料、決定打は臨時の診察。しかし「忘れ物の多いだめな人」というレッテルを貼られることなく、「忙しいから大変ですね」と大目に見てもらい、かつ評価してもらって感謝、このように楽天的に考えております。よいパートナーや友人・仕事仲間などとの巡り会いにより、欠点をカバーし長所を伸ばすことができると言えます。
明日は、映画『モーツァルトとクジラ』で話題の
アスペルガー症候群や学習障害など
近縁の発達障害との相違も含めて
、ご質問や現在・今後の課題について
ご意見をうかがいたいと思います。皆さまからの多くのご投稿をお待ちしております。
古荘純一
青山学院大学教授、小児精神科医
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