イー・ウーマン西田治子さん｢なぜ？｣と思うことが、よくありますか？

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会議番号:2331

｢なぜ？｣と思うことが、よくありますか？

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【開催期間】
2007年12月10日より
2007年12月14日まで

円卓会議とは

このテーマの議長

西田治子　マッキンゼー社　リサーチ・マネージャー

思いもかけず、たくさんご投票いただきありがとうございます。Yesが94％と言う結果を見て、いろいろなこと�……

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1日目までに届いている投稿から...

毎日が「なぜ？」の連続 (いまいくん・埼玉・44歳)

元々好奇心（野次馬根性？）が旺盛なので、日常的に「なぜ？」と思ってますね。仕事も、家具＆インテリアデザイナーということで「なぜ？」に接する機会も多いと思います。西田さんがご指摘のように「なぜ？」と思った時にすぐに調べて「なるほど！」となれば記憶に残りますので、常に「なぜ？」と思うことと同じくらい「すぐに調べること」が大事だと思いますね。

家で議論することがあります (肩こり大王・京都パートナー有・)

「なぜ？」というよりも、街中で見かけたり、ニュースを見ていて「何それ？」と感じたことは夫や子どもに「ねぇ聞いてよ」と自分の考えや仮説について意見を求めることが多いです。そこから「なるほど」と合点がいきすっきりします。また、子どもから「なぜ？」と聞かれたときは適当にあしらうことができない性分から、一緒に調べてみんなで納得しています。考えてみると結果的にコミュニケーションを図ったり、相手に伝わる言い回しをここで学んでいるような気がします。

子どものおかげで (yoshikay・東京・パートナー有・31歳)

実は大人になってからしばらく「なぜ」から遠ざかっていました。しかし子どもができ、三歳を過ぎてなぜなぜが始まると、一緒になぜ？と思う機会が増えました。「ごぼうはなんで長いの？」なんていう、とても答えられないような「なぜ？」に自分も共感し、答えを教えてあげたくて調べてみたり。たくさんのなぜを見過ごしながら毎日を過ごしていた事を娘のおかげで見直し、新しい視点で物事を見られるようになりました。なぜ？　という好奇心は脳の老化、硬化に一役買いそうです。

いいかどうかはわかりませんが (fenghua・海外・パートナー無・28歳)

仕事に関して「なぜ？」が多いです。仕事の仕組みについて、具体的には「なぜ私にこの仕事がくるのか」「なぜ今この仕事なのか」「なぜうまく進まない、効率が悪いのか」です。ただ、こう書くと疑問を解決して効率よく仕事を進めているかのようですが、実際その答えを知るのは数ヶ月～数年後。未だによくわからないことも。私は疑問追求型ではなく、「やっているうちにわかるだろう」という考えのようです。それがプラスなのかマイナスなのか……　それもそのうちにわかるだろうという考えです。

なぜ？と思わない日はない (鳰・栃木・パートナー有・54歳)

というより、一日中なぜ？の繰り返しです。仕事柄、すべての患者さんが、「なぜ？」を持ってくるし、思春期の２人の娘たちの考え、行動は、「なぜ？」そのもの。環境、経済、政治、から、家事に至るまで、常に、生活は「なぜ？」でいっぱい。解決できることはいいとして、できないこともいっぱいで、絶対不可能なこともいいとして、可能なはずなのにうまくいかないことが一番悔しい。何って、なぜ、うちのシクラメンは毎年枯れてしまうのだろう？？色々やってみてはいるんですけど。

IT＆電子辞書、活用しています。 (讃岐小町・香川・パートナー有・48歳)

未だに、知らないことや「なぜ？」と思うことは山のようにあります。最近はITを活用して調べることができ、とても便利になりました。調べることは、プラスに違いないのですが、どんどん調べたいことがリンクしていき、ついつい時がたつのを忘れて夢中になりすぎてしまうことがマイナスでしょうか。

銅像とブロンズ (Hurry1・東京・パートナー有・58歳)

英作文の課題で「両津勘吉の銅像」というのがありました。和英を引くとbronzeと出ています。bronzeは青銅のはずだと不審に思って件の銅像の製作会社に問い合わせたところなんと純粋の銅で像を作った経験は皆無だということでした。つまり「銅像」=「青銅でできた像」が正しいわけです。今までずっと間違って「銅でできた像」と覚えていたことがわかり驚きました。こんなことがあるので調べるのはやめられません。

なぜと思う幅が少なくなってきた (junko1942・京都・46歳)

「なぜ？」と思うこと、よくあります。でも、最近、その幅が狭くなってきたように思います。いつまでも一つのことにこだわって（いい意味ではなく）「なぜ？」を繰り返し時間を浪費する自分と最近はよく遭います。勉強が足りない、外に出て活動することが少なくなった、そんなことが原因かなと反省しています。

受身になってしまっている (ぺり・鹿児島・パートナー無・25歳)

ニュースや雑誌等で情報に触れても、「そうなんだ」で終わってしまっています。疑問に感じたことを自分で調べてみるということをしていません。最近料理本に「大根は米のとぎ汁で煮る」と書いてあり、「なぜ水ではないの」と疑問に思ったのですが、それもいつの間にか忘れていました。疑問に思うことが少ない、思っても調べないというのは、受身な状況に慣れてしまっているのではないかと感じました。今回のサーベイテーマをみてギクッとしました。

2日目の円卓会議の議論は...

「なぜ？」がすべてのはじまり

思いもかけず、たくさんご投票いただきありがとうございます。Yesが94％と言う結果を見て、いろいろなことに感度の高い方たちの集まりなのだなと感じ入りました。また、Noの方は、ご自分のことを謙虚に、感度が鈍っている、あるいは、受け身な状況と指摘されていますが、この問いかけ自体の意味合いを感じ取っていらっしゃるのはさすがです。

私は、問題発見力とでも言うべき、この“「なぜ？」と思うこと”がまず大事と感じています。私の職場である経営コンサルティングの場でも、このなぜ？　が問題解決のはじまりになることが多いです。Yoshikayさんは、お子さんのなぜ？　から、新しい視点で物事を見るようになったそうですが、企業の事業でも、なぜ？　このようなやり方をしているのか？　本当にそう？　といった疑問を突き詰めて、新しい視点で分析すると、昔はそうやる理由があったが、現在の状況ではその必要がないといったことがわかり、それが大きな事業改善につながる……ということがよくあります。一見当たり前に思えることでも、鵜呑みにしないで調べてみる。これが大事なようです。

それから、いまいくん、讃岐小町さん、Ｈｕｒｒｙ１さんのように、なぜ？　と感じたときに、それをそのままにせず、調べるという行動に結びつけることにより、その結果が記憶に残ることは確かです。こうしたことを続けていると、意識していなくても、ある日、ある物事に出会ったとき、頭の引出しの中にしまわれていたことが突然想起され、それまで断片的だった事象が急に総合化されて、物事が見えてきます。

私も、なぜ？　と思うと、ちょっとしたことでもできるだけ忘れないうちに、すぐに調べます。こうするのは、私の場合、仕事上の必要からというより、そうすることにより、満足感がえられるからだと思います。なぜ？　から調べるという行動を起こし、その結果がわかると、なるほど、そうだったのか、といった達成感がある、ささやかですが、自己実現をこれほど簡単に経験できるものはありません。ただ、これは私が客観的に物事を分析するという前提で、なぜ？　を探しているからだと言えます。これを主観的な主題でなぜ私にはこれができないのか？　などと突き詰めては、こうはいきません。なぜ？　と思って、調べることが結局自分の気持ちをプラスにする、また、ある日突然、「そういえばあのことが……」などとある出来事にあって結びついて、知っていてよかったと思えるからこそやるのだと思います。

では、「なぜ？」ともっと思うため（つまり問題発見力を磨く）には、どうすればいいのでしょうか？　本日は、皆さんのご経験などからこうしたらどうかなというアイデアがあったら、ぜひお伺いしたいと思います。

西田治子
マッキンゼー社　リサーチ・マネージャー


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