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会議番号:2391

日本はもはや「経済一流ではない」と思いますか？

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【開催期間】
2008年03月10日より
2008年03月14日まで

円卓会議とは

このテーマの議長

中嶋　愛　プレジデントロイター編集部　副編集長

投票とコメント、ありがとうございます。「一流ではない」派が圧倒的多数でしたね。予想した以上です。 ……

議長コメントを全文読む

1日目までに届いている投稿から...

	「もはや」というより。 (泉鈴・広島パートナー有・)
私は日本経済が一流だと思ったことは一度もありません。数字を重視していること自体こっけいだと感じます。

異常な額の借金 (pearl513・東京・パートナー無・30歳)

を背負っていても、「一流経済」と呼べるなら、そうかもしれませんが、一般的には「正常な経済状態｣とは言えないと思います。所得が下がり、税金や物価が上がる。摂られた税金は、マッサージチェアや無駄なミュージカルに消え、高齢化社会を支える子どもを産めと言うわりには決して産みやすいとはいえない世の中。経済に限らず、正常な感覚がみんな麻痺しているように思います。

	GNPはなぜ重要？ (yoshie815・千葉・パートナー無・22歳)
そもそも経済一流の基準とは何なのか、考えても考えてもわかりません。基本的な質問で恐縮ですが、その国の経済状況の指標としてGNPが頻繁に用いられると思うのですが、それはなぜなのでしょうか？

一流とは？！ (kimirie・兵庫・パートナー無・37歳)

GDPで測れる物ではないと思います。だから、転落したから、一流でなくなったと言うつもりはないですが、私は、一流ではないと思います。株価も、サブプライム問題等を引き金に、下がってしまったまま、回復が遅いですし、生活の豊かさにも、差があるように思います。また、そんな中集められた、税金や年金等も、きちんと管理され、使用されているようには思えません。一時的な影響を受けてもそれに左右されっぱなしではなく、国民の生活レベルが保たれて、初めて、一流と言えると思います。

モラルなき経済に一流の資格なし (Perla・千葉・パートナー無・38歳)

経済に限らず「一流」と呼ばれるには、GDP等の数値だけでなく、それに相応しい品格が必要であると私は考えています。不正、偽装、詐欺、安易なマネーゲーム等、昨今取り沙汰される事件に象徴される、モラルを見失った日本経済は、もはや「一流」と呼ばれる資格なしと思います。実直、誠実、勤勉という言葉に象徴される姿勢が世界各国の手本となっていた、かつての「古き良き日本人」を取り戻すことが、再び日本経済を一流にのし上げるために必要不可欠だと思わずにいられません。

別な指標を持ちたい (ドゥーイグレック・東京・パートナー有・48歳)

まさに日本が1位だった93年、オランダに住んだ私は、目から鱗でした。そこには日本人の平均水準より低い年収でも、はるかに豊かで落ち着いた暮らしをする「中産階級」が存在しました。当時のオランダは失業率も高く、有名な「オランダの奇跡」と呼ばれた経済発展の前でした。今、私が暮らしていた頃より、世知辛く、暮らしにくくなったと友人はいいますが、ワークシェアリングによるワークライフバランスのよさなど、やはりGDPでは計れない経済立国の仕方はあると彼の国を見て思います。

経済一流は良いことか？ (omame・神奈川・パートナー無・40歳)

経済一流と言うとき、何を指しているのかによって違いがあると思います。国民経済という意味なら、日本は今まで一度たりとも「一流」であったことはないと思っています。経済自由化が招いた今日の社会の混乱からも健全な自由競争がなされているのか疑問に思っています。もしかしたら「健全な自由競争」という概念そのものが幻想かもしれません。

誇りを持ちたい (therapy・奈良・26歳)

この日本の経済が一流ではなくなったという言葉を聞きとてもショックでした。自国の経済を引っ張って、よりよくしていかなければならない人がなぜ自国のことを悪く言うのかなと。私の周りには非常にすぐれたビジネス感覚を持ち、尊敬できる方がたくさんいます。その方々をロールモデルにし、自分も少しずつでもステップアップし、経済を発展させていけたらと思っています。少しでも自国の良さを見つけて、そこをより伸ばし、自国により誇りを持てるようになれればと思います。

2日目の円卓会議の議論は...

「数字では見えないものを言葉にすると？」

投票とコメント、ありがとうございます。
「一流ではない」派が圧倒的多数でしたね。予想した以上です。

月曜日の日経平均の終値は、12,532.132円と、2年半ぶりの安値を記録しました。
それを見越したかのように、今日発売の雑誌では「日本の実力」（文藝春秋）や、
「経済一流を取り戻せ」（日経ビジネス）といった特集やシリーズが組まれています。

今回は「一流かどうかを国内総生産（GDP）で測ることに疑問を感じる」という
ご意見を多くいただきました。このことについて、少し掘り下げて考えてみたい
と思います。

そもそも「一流か否か」は「質や価値」を問うものです。
いただいたコメントのなかにも、「実直、誠実、勤勉」という、
（かつての）日本人の姿勢や、日本より低い平均年収でも
「豊かで落ち着いた暮らし」を実現しているオランダの中産階級といった、
国民や国民生活の質の面をとらえた発言がありました。

一方、GDPは、経済活動の「規模」を表す指標です。
景気や人口、産業構造や為替レートなどによって変動するものです。
そのような定量的評価基準をもって、質を語ろうとするところに、
無理があるのかもしれません。

少数派の「日本はまだ一流」というご意見をくださった方は、ご自身の周囲に
「非常にすぐれたビジネス感覚を持ち、尊敬できる方がたくさんいます」と
語っておられますが、こうした部分も数字には表れませんね。

では、そうした数字に表れない「経済は一流」の条件とは何だと思いますか？
どんなものでも、いくつでもあげてみてください。

また、「経済は一流」といえる国や地域といえば、どこを思い浮かべますか？

皆さんのご意見をお待ちしています。

中嶋　愛
プレジデントロイター編集部　副編集長


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